表記ゆれを整える
このレッスンでできるようになること。strアクセサを使って、同じものを指す別の書き方を1つに揃えられるようになります。
手入力の混ざったデータには表記ゆれが必ずあります。マイショップ・チェーンのカテゴリ欄には「食器」「しょっき」「食器 」の3通りが混ざっていました。人間の目には同じですが、pandas にとっては3つの別のカテゴリです。このまま店舗別カテゴリ別の集計をすると、食器の売上が3つに割れて表に並びます。
揃える道具がstrアクセサです。df["カテゴリ"].str と書くと、そこから先は文字列専用の操作が使えます。列のすべての値に同じ処理が走ります。
str.strip() は前後の空白を取ります。表記ゆれの原因でいちばん多いのが、コピー&ペーストで紛れ込んだ空白です。まずこれを取るのが定石です。
str.replace(古い, 新しい, regex=False) は文字の置き換えです。「しょっき」を「食器」にする、といった読み替えに使います。
Python
import pandas as pd
df = pd.read_csv("sales.csv")
df["カテゴリ"] = (
df["カテゴリ"]
.str.strip()
.str.replace("しょっき", "食器", regex=False)
)置き換える対応が多いときは replace に辞書を渡す書き方が便利です。df["カテゴリ"].replace({"しょっき": "食器", "ちょうりきぐ": "調理器具"}) のように書けます。こちらは str アクセサを付けない replace で、値がまるごと一致したときだけ置き換わります。部分一致で置き換えたいなら str アクセサ側を使ってください。
英字が混ざるデータでは str.lower() で小文字に揃える、str.upper() で大文字に揃える、という手も使います。
揃ったかどうかは df["カテゴリ"].unique() で確かめます。残っている値の種類が一覧で出るので、想定した3種類になっていれば成功です。この演習では、空白の除去と読み替えの両方を通します。
要件
- str.strip で前後の空白を取り除く
- str.replace で「しょっき」を「食器」にする
- unique_count に揃えたあとの種類数を int で入れる
- uniques に unique() の結果をリストにして入れる
- categories にカテゴリ列のリストを入れる
入出力例
clean_category("売上日,店舗,商品名,カテゴリ,数量,金額
2026-01-05,渋谷店, 食器 ,食器,2,3600
2026-01-06,横浜店,鉄のフライパン,しょっき,1,7800
2026-01-07,大宮店,積み重ね収納ボックス,食器 ,3,4500
2026-01-08,渋谷店,木製カッティングボード,調理器具,1,4200
") → {"categories":["食器","食器","食器","調理器具"],"unique_count":2,"uniques":["食器","調理器具"]}
clean_category("売上日,店舗,商品名,カテゴリ,数量,金額
2026-02-03,渋谷店,鋳物ホーロー鍋, 調理器具,1,16800
2026-02-04,大宮店,白磁のマグカップ,しょっき,5,9000
") → {"categories":["調理器具","食器"],"unique_count":2,"uniques":["調理器具","食器"]}