つくる:ダッシュボード4枚
このレッスンでできるようになること。目的に応じて図の種類を選び、比較・推移・分布・構成の4枚をまとめて作れるようになります。新しい文法は出てきません。
ダッシュボードとは、状況を一目で把握するための図の組です。並べる図はやみくもに増やすのではなく、答えたい問いから決めます。マイショップ・チェーンの月次報告なら、次の4つの問いが基本になります。
1つめ、どの店が大きいか。これは比較なので棒グラフです。2つめ、全体は伸びているか。これは推移なので折れ線です。3つめ、どの価格帯が売れているか。これは分布なのでヒストグラムです。4つめ、売上は何で構成されているか。これはカテゴリ別の内訳なので、これも棒グラフで表せます。
図を複数枚まとめて作るときは、subplots に行数と列数を渡します。
Python
fig, axes = plt.subplots(2, 2)
axes[0][0].bar(...)axes は2行2列の入れ子になった配列で、axes[0][0] が左上です。それぞれの ax に対して、これまでと同じように描いていくだけです。図が4枚になると横軸のラベルが重なりやすいので、fig.tight_layout() を最後に呼んで間隔を整えます。
組み立てるときの約束を3つ確認します。1つめは、それぞれの図に必ずタイトルを付けることです。4枚並ぶと、どれが何の図か分からなくなります。2つめは、図ごとに集計をやり直すことです。1つの集計を使い回そうとすると、軸が違うのに同じデータを描いてしまう事故が起きます。3つめは、描いたあとに読み返して確かめることです。4枚もあると目視の確認は雑になります。
最後に、ダッシュボードは作って終わりではありません。4枚を見比べて何が言えるかを一言でまとめられるかどうかが、次の章の入口になります。「大宮店が最大だが、伸びているのは渋谷店で、価格帯は二極化している」といった1文が出てくれば、図の選び方は正しかったということです。
要件
- plt.subplots(2, 2) で4つの軸を作る
- 4枚すべてに set_title でタイトルを付ける
- 図ごとに必要な集計をやり直す
- ヒストグラムの bins は3にする
- 読み返した数値はすべて int に直す
入出力例
build_dashboard("売上日,店舗,商品名,カテゴリ,数量,金額
2026-01-05,渋谷店,白磁のマグカップ,食器,2,3600
2026-02-03,渋谷店,鋳物ホーロー鍋,調理器具,1,16800
2026-01-06,横浜店,鉄のフライパン,調理器具,1,7800
2026-02-06,横浜店,白磁のマグカップ,食器,4,7200
") → {"category_bars":[24600,10800],"month_values":[11400,24000],"store_bars":[15000,20400],"titles":["店舗別売上","月次推移","金額の分布","カテゴリ別売上"]}
build_dashboard("売上日,店舗,商品名,カテゴリ,数量,金額
2026-03-01,大宮店,積み重ね収納ボックス,収納,3,4500
2026-04-01,大宮店,白磁のマグカップ,食器,4,7200
") → {"category_bars":[4500,7200],"month_values":[4500,7200],"store_bars":[11700],"titles":["店舗別売上","月次推移","金額の分布","カテゴリ別売上"]}