AIへの指示の出し方:プロンプト入門
ChatGPTでブログ記事を自動生成するプロンプト術:構成案から本文まで
リモートワークで集中できない人に向けた記事を、AI に書かせたとします。返ってきた文章に、間違いは一つもありません。誤字もなく、見出しも整っています。それなのに、途中で読むのをやめてしまう。
薄い、と感じる正体はここです。事実として正しいのに、その人が読む理由が無いのです。
AI が返しているのは、無数の記事の平均値
AI は、学習した膨大な文章から、次に来る確率の高い言葉を選んで並べています。集中力の話題なら、多くの記事で書かれてきたことが並びます。休憩をはさむ、通知を切る、作業場所を分ける。どれも正しく、どれもすでに読んだことがあります。
つまり AI が得意なのは、その話題について世の中で言われていることの真ん中を出すことです。真ん中は外れませんが、真ん中でしかありません。読者があなたの記事を最後まで読む理由は、真ん中からは出てきません。
差し込めるのは、AI が持っていない 3 つ
読む理由になるのは、あなたしか持っていない情報です。書き出す前に、次の 3 つを自分の手元から拾い出してください。
- 数字の入った実体験 — 「集中できました」ではなく「25 分に区切ったら、午前中に片づく量が 2 件から 4 件に増えた」
- うまくいかなかったこと — 「通知を切ったら、今度は同僚からの緊急連絡に 3 時間気づかなかった」
- 選ばなかった選択肢とその理由 — 「有料の集中アプリも試したが、起動を忘れる日が続いてやめた」
このうち 2 つ目が最も効きます。失敗は、実際にやった人にしか書けません。成功談は AI にも書けてしまいます。
書くことが思いつかないときは、その話題で自分が最初につまずいた場所を思い出してください。今では当たり前になっていることほど、これから始める読者には知りたい情報です。慣れてしまって書く価値が無いと感じる部分が、たいてい一番効きます。
記事の最後にまとめて置くと、読まれない
拾い出した 3 つは、記事のどこにでも置けるわけではありません。効くのは、見出しを読んで「本当かな」と思われた直後です。
「25 分で区切ると集中が続きます」という一般論のすぐ後ろに、先ほどの 2 件が 4 件になった話を置く。この並びだと、一般論が急に自分ごとになります。逆に記事の最後にまとめて体験談を置くと、そこまで読まれません。
AI への頼み方も、それに合わせます。見出しごとに分けて書かせ、体験を入れたい見出しでは本文を全部書かせずに、前半の説明だけを書かせてください。
プレーンテキスト
見出し「25 分で区切る時間管理」の前半だけを 300 文字で書いてください。
やり方の説明までで止めて、効果や感想は書かないでください。全部書かせてから自分の話を差し込もうとすると、文の調子が合わずに結局書き直すことになります。書かせない範囲を先に決めておくほうが、手戻りが減ります。
役割、状況、手元の情報、出力の形という 4 つの並びは、カスタマーサポートの回で見たものをそのまま使います。ブログで変わるのは、3 つ目に入れるのが会社の内部情報ではなく、あなた自身の経験だという点です。
復習ミニクイズ
AIに高品質なブログ記事の本文を執筆させる際、推奨される「チャンク化(分割)」という手法の説明として、最も適切なものはどれですか?