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クラウド・インフラ上級図解あり

バケットとは?

読み方:バケット

最終更新:2026/08/18

3秒でわかる

Amazon S3 でファイルを入れる最上位の入れ物。画像やログをサーバーのディスクから切り離して置くために使い、名前は全世界で一つしか取れません。

30秒図解

形の違うオブジェクトを一つのS3バケットにキーで保管し、配信や期限付きURLで取り出す流れ
バケットはオブジェクトをキーでまとめる大きな入れ物です。フォルダのように見える階層もキー名の一部として管理されます。

もう少し詳しく

どういうものか

バケットは、Amazon S3 に置くオブジェクト(ファイル)を収める一番外側の入れ物です。作るときにリージョンを一つ決め、名前を付けます。この名前は AWS 全体で重複できないため、他の誰かが使っている名前は取れません。

管理画面ではフォルダのような階層が見えますが、S3 に本当のディレクトリはありません。images/2026/logo.png という一続きのキーが付いているだけで、区切り文字を見て階層らしく表示しています。

なぜ必要か

アップロードされた画像や生成した PDF をアプリサーバーのディスクに置くと、三つの問題が同時に来ます。サーバーを 2 台に増やした瞬間、片方にしかファイルが無い状態になること。ディスク容量の上限が来ること。サーバーを作り直したらファイルごと消えること。

バケットは容量を気にせず置けて、複数台のサーバーから同じ URL で読めて、サーバーを捨てても残ります。CDN をかぶせて配信したり、期限付きの署名 URL で本人だけにダウンロードさせたりする使い方も、置き場所が独立しているから成り立ちます。

具体例

# バケットを作る(名前は全世界で一意) aws s3api create-bucket --bucket harenohi-assets-2026 \ --region ap-northeast-1 \ --create-bucket-configuration LocationConstraint=ap-northeast-1 # 意図しない公開を止める(作成直後に必ず入れる) aws s3api put-public-access-block --bucket harenohi-assets-2026 \ --public-access-block-configuration \ "BlockPublicAcls=true,IgnorePublicAcls=true,BlockPublicPolicy=true,RestrictPublicBuckets=true" # アップロードと一覧 aws s3 cp ./logo.png s3://harenohi-assets-2026/images/2026/logo.png aws s3 ls s3://harenohi-assets-2026/images/ --recursive # 15分だけ有効なダウンロード用 URL を発行する aws s3 presign s3://harenohi-assets-2026/images/2026/logo.png --expires-in 900

つまずきやすいところ

事故として最も多いのが意図しない公開です。個人情報を含む CSV が誰でも読める状態だった、という報道の多くがこれにあたります。パブリックアクセスのブロックを既定で有効にしたまま、必要な公開だけを CDN 経由に限定するのが安全側の設計です。

権限は、バケット側のポリシーと利用者側の IAM ポリシーの両方で許可されて初めて通ります。片方だけ直して「設定したのに 403 のままだ」と止まるのが定番のつまずきです。

削除も一手間あります。中身が残っているバケットは消せません。バージョニングを有効にしている場合は、古いバージョンと削除マーカーまで消さないと空になりません。加えて、バケットのリージョンと利用側のリージョンがずれていると、通信料と遅延が余計にかかります。

似た用語との違い

用語指すもの
バケットオブジェクトを入れる最上位の入れ物
オブジェクト実体のファイルとメタデータの組
キーバケット内でオブジェクトを一意に指す名前
プレフィックスキーの先頭部分。フォルダのように見える箇所


なお、ハッシュテーブルの解説に出てくる「バケット」は同じ語の別概念で、値を振り分ける格納先を指します。

覚え方

そのままバケツです。リージョンという場所に一つ置いた、名前入りのバケツにファイルを放り込む絵で覚えます。

知識のつながり

サイドバーと同じ推奨ルート・関連語を、まとめて確認できます。

現在地バケットインフラ

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