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静的ホスティングとは?

最終更新:2026/08/18

3秒でわかる

あらかじめ用意した HTML や画像をそのまま配信する方式。サーバー側でプログラムを動かさないため、安く速く、障害の起きにくい配信ができます。

もう少し詳しく

どういうものか

静的ホスティングは、リクエストのたびに処理を実行せず、置いてあるファイルをそのまま返す配信方式である。HTML、CSSJavaScript、画像といったビルド済みの成果物を、ストレージや専用のサービスに置いておく。

Amazon S3 の静的ウェブサイトホスティング、Cloudflare Pages、GitHub Pages、Netlify などが該当する。多くは CDN と組み合わせ、世界中のエッジにファイルを複製して、利用者に近い拠点から返す。

なぜ必要か

配信するファイルが変わらないなら、リクエストごとにアプリケーションサーバーを動かす理由が無い。動かさない分だけ速く、安く、壊れにくい。

負荷の集中にも強い。アクセスが 100 倍になっても、返すのは同じファイルなので、CDN が並列に返すだけで済む。データベースへの接続が枯渇するといった障害の原因そのものが存在しない。

攻撃面でも、実行されるコードがサーバー側に無いため、SQL インジェクションやコマンド実行の入口が生まれない。

具体例

S3 のバケットへ成果物を同期し、CloudFront のキャッシュを無効化する流れは下記のようになる。

# ビルド成果物を作る npm run build # バケットへ同期する (消えたファイルは削除) aws s3 sync ./dist s3://example-site --delete # ハッシュ付きの資産は長期キャッシュ、HTML は都度確認にする aws s3 cp ./dist/assets s3://example-site/assets --recursive \ --cache-control "public,max-age=31536000,immutable" aws s3 cp ./dist/index.html s3://example-site/index.html \ --cache-control "no-cache" # CDN のキャッシュを消して新しい HTML を配る aws cloudfront create-invalidation --distribution-id E123ABC --paths "/*"

つまずきやすいところ

React や Vue の SPA を置くと、/about を直接開いたときに 404 になる。ルーティングはブラウザ側の JavaScript が担っており、サーバーには /about というファイルが無いためである。存在しないパスを index.html に返す設定 (404 のフォールバック、あるいは書き換えルール) が要る。

デプロイしたのに古い画面が出るのも定番で、原因は CDN のキャッシュにある。ファイル名にハッシュが入る資産は長期キャッシュで良いが、index.html だけは毎回確認させる設定にしておく。

秘密情報の扱いも注意する。静的サイトのビルドに埋め込んだ値はすべて閲覧者から読める。API キーをフロントに埋めてはいけない。

似た用語との違い

動的ホスティングは、リクエストのたびにサーバー側でプログラムを実行し、その場で HTML や JSON を組み立てる方式を指す。ログイン状態で内容が変わるページや、検索結果はこちらになる。

近年は両者を混ぜる形が主流で、静的に配信したページからブラウザが API を呼ぶ構成 (JAMstack) や、静的生成と動的レンダリングをページ単位で選べる Next.js のような枠組みが使われる。

知識のつながり

サイドバーと同じ推奨ルート・関連語を、まとめて確認できます。

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