組み込みシステム入門

luagate/zoom-lessons/2026-04/embedded-basicsCS理論 - 組み込みシステム29コンピュータサイエンス

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CS理論 - 組み込みシステム

組み込みシステム入門

身近なモノの中にあるコンピュータ

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目次

今日の流れ

組み込みシステムってなに?

入力・処理・出力の基本フロー

身近な例を分解してみよう

まとめ

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CS理論 - 組み込みシステム

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組み込みシステムってなに?

私たちの生活に溶け込んだコンピュータ

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CS理論 - 組み込みシステム

組み込みシステムとは

特定の用途のために機器に内蔵されたコンピュータシステムのことです。汎用コンピュータと違い、決まった仕事だけを行います。

組み込みシステム(Embedded System)

特定の機能を実現するために、機械や装置の内部に組み込まれたコンピュータシステム。

「組み込む」= 機器の中にコンピュータを内蔵する

あらかじめ決まった動作をするよう設計されている

ハードウェアとソフトウェアが一体となっている

私たちが意識せずに毎日使っているものに入っている

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CS理論 - 組み込みシステム

身近にある組み込みシステムの例

実は、私たちの生活のあらゆるところに組み込みシステムが使われています。

電子レンジ
  • 時間・出力を設定すると加熱を制御
  • 庫内温度センサーで過熱を防ぐ
信号機
  • タイマーや車両センサーで色を制御
  • 交差点ごとに独立したシステム
エアコン
  • 室温センサーで設定温度と比較
  • コンプレッサーのON/OFFを制御
自動改札機
  • ICカード情報を読み取り残高確認
  • ゲートの開閉を瞬時に判断
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PCと組み込みシステムの違い

パソコンと組み込みシステムは、同じ「コンピュータ」でも目的がまったく異なります。

パソコン(汎用コンピュータ)

  • さまざまな用途に使える汎用機
  • ユーザーが自由にソフトをインストール
  • キーボード・マウスなど多様な入出力
  • 画面・OS・アプリが見える形で存在
  • 比較的大きく、電力消費も多い

組み込みシステム(専用コンピュータ)

  • 特定の用途だけに特化した専用機
  • 出荷時から動作が決まっている
  • センサー・ボタンなど最小限の入出力
  • ユーザーには「見えない」形で動作
  • 小型・省電力・安価に設計できる
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組み込みシステムの4つの特徴

組み込みシステムには、一般のコンピュータとは異なる重要な特徴があります。

  • 専用用途:1つの決まった仕事だけを行う(例:洗濯機は洗濯しかしない)
  • 小型・省電力:電池や小さな電源で動くよう設計されている
  • リアルタイム処理:決まった時間内に必ず応答しなければならない
  • 高い信頼性:止まると困る場面で使われるため、安定動作が必須
  • 低コスト:大量生産される製品に組み込まれるため、安価に作る必要がある
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CS理論 - 組み込みシステム
クイズ

クイズ

組み込みシステムについて確認しましょう。

次のうち、組み込みシステムの説明として最も正しいものはどれですか?

A
ユーザーが好きなアプリをインストールして使う汎用コンピュータ
B
特定の用途のために機器に内蔵された専用コンピュータシステム
C
インターネットに接続して動くクラウドサービス
D
キーボードとマウスで操作するパソコンのこと
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答え

クイズ 解答

次のうち、組み込みシステムの説明として最も正しいものはどれですか?

A
ユーザーが好きなアプリをインストールして使う汎用コンピュータ
B
特定の用途のために機器に内蔵された専用コンピュータシステム
C
インターネットに接続して動くクラウドサービス
D
キーボードとマウスで操作するパソコンのこと

組み込みシステムは「特定の用途のために機器に内蔵された専用コンピュータ」です。

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入力・処理・出力

組み込みシステムの基本フロー

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組み込みシステムの基本フロー

すべての組み込みシステムは「入力 → 処理 → 出力」という3つのステップで動いています。

入力(Input):センサーやボタンから情報を受け取る
処理(Process):CPUがプログラムに従って判断・計算する
出力(Output):アクチュエータやディスプレイに結果を伝える
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センサー(入力デバイス)

センサーは現実世界の情報をコンピュータが扱えるデータに変換する入力装置です。

温度センサー
  • エアコン・冷蔵庫・体温計などに搭載
  • 温度を数値データに変換して送信
ボタン・スイッチ
  • 押された・押されていないを検出
  • もっともシンプルな入力デバイス
カメラ・光センサー
  • 映像・光量を電気信号に変換
  • 自動ドア・防犯カメラ・スマートフォン
マイク・音センサー
  • 音の振動を電気信号に変換
  • 音声認識・騒音計などに利用
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CS理論 - 組み込みシステム

アクチュエータ(出力デバイス)

アクチュエータはCPUからの指示を受けて、現実世界に働きかける出力装置です。

アクチュエータ
変換の方向
身近な使用例

モーター

電気エネルギー → 回転運動

洗濯機・扇風機・ドローン

LED・ランプ

電気エネルギー → 光

信号機・家電のインジケーター

スピーカー

電気信号 → 音

電子レンジの終了音・アラーム

ディスプレイ

電気信号 → 映像

電子レンジの時間表示・ATM

バルブ・ポンプ

電気信号 → 液体・気体の流れ

エアコンのコンプレッサー

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入力・処理・出力の全体像

組み込みシステムの全体構成を図で確認しましょう。

入力層

温度センサー

ボタン・スイッチ

カメラ

マイク

処理層(CPU)

データ読み取り

プログラムによる判断

計算・比較処理

出力層

モーター制御

LED点灯

スピーカー出力

ディスプレイ表示

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エアコンの仕組みを追ってみよう

エアコンは組み込みシステムの典型例です。入力→処理→出力の流れを確認しましょう。

入力:室温の測定

室内の温度センサーが現在の気温を測定し、CPU に数値データとして送る

処理:設定温度との比較

CPUが「設定温度 vs 現在の室温」を比較して、冷やすべきか・止めるべきかを判断する

出力:コンプレッサー制御

室温が高ければコンプレッサーをON、設定温度に達したらOFFにして室温を維持する

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クイズ

クイズ

入力・処理・出力の対応を確認しましょう。

エアコンの「温度センサー」は、組み込みシステムの3ステップのどれにあたりますか?

A
出力(Output)
B
処理(Process)
C
入力(Input)
D
記憶(Memory)
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答え

クイズ 解答

エアコンの「温度センサー」は、組み込みシステムの3ステップのどれにあたりますか?

A
出力(Output)
B
処理(Process)
C
入力(Input)
D
記憶(Memory)

温度センサーは現実世界のデータをCPUに届ける「入力」デバイスです。

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身近な例を分解してみよう

自動販売機・信号機を入力/処理/出力で読み解く

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自動販売機を分解する

自動販売機も立派な組み込みシステムです。入力・処理・出力に分けて考えてみましょう。

入力
  • お金(硬貨・紙幣センサーで金額を読み取り)
  • 商品ボタン(どれを買うか選択)
  • 在庫センサー(商品が残っているか確認)
処理
  • 投入金額と商品金額を比較
  • 在庫があるかチェック
  • おつりの金額を計算
出力
  • 商品を排出(モーターで押し出す)
  • おつりを返却(コインメカニズム)
  • ランプ表示(売り切れ・購入可能)
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自動販売機の処理フロー

ボタンを押してから商品が出るまで、CPU はこの順番で処理を行います。

お金が投入される → 金額センサーが合計金額を算出
商品ボタンが押される → ボタン番号をCPUに送信
CPUが在庫・金額を確認 → 購入可能かどうかを判断
購入可能なら商品排出モーターをON → 商品が出てくる
おつりを計算してコインメカニズムに指示 → おつり返却
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信号機を分解する

信号機も組み込みシステムの典型例です。入力・処理・出力に分けると仕組みが見えてきます。

入力・処理

  • タイマー:一定秒数ごとに切り替え信号を生成
  • 車両センサー:車の有無を赤外線・カメラで検出
  • 歩行者ボタン:押されたことをCPUに通知
  • 交通管制センター:信号の長さを遠隔で調整
  • CPUが全入力をもとに、次に点灯する色と時間を計算

出力

  • 赤ランプ:特定のLEDをONにして停止を表示
  • 青ランプ:別のLEDをONにして進行を表示
  • 黄ランプ:切り替え前の注意を表示
  • 音声案内:視覚障がい者向けのスピーカー出力
  • 歩行者カウントダウン:残り秒数をLEDで表示
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組み込みシステムが使われている機器の数(世界推定)

組み込みシステムは私たちが思っている以上に広範囲に使われています。

140 億台1128456280
140億台
100億台
85億台
60億台
55億台
40億台
家電製品
自動車
産業機器
医療機器
スマートフォン等
交通インフラ

出典: IHS Markit 推計データをもとに作成(概算)

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組み込みシステムがない世界 vs ある世界

組み込みシステムが存在しない場合と存在する場合を比べると、その重要性がよくわかります。

組み込みシステムがない世界

  • 洗濯機:手洗いで時間と労力がかかる
  • 信号機:交通整理員が交差点に立つ必要がある
  • エアコン:手動でスイッチを調節し続ける
  • 自動改札:駅員が全員のきっぷを確認する
  • 電子レンジ:火加減を目で見て調節する

組み込みシステムがある世界

  • 洗濯機:ボタン1つで洗濯から乾燥まで自動化
  • 信号機:センサーと連動して最適なタイミングで切り替え
  • エアコン:室温を自動検知して快適な温度を維持
  • 自動改札:ICカードを一瞬でチェックして通過
  • 電子レンジ:時間と出力を設定するだけで均一加熱
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まとめ

今日学んだことを整理しよう

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CS理論 - 組み込みシステム

入力・処理・出力 まとめ表

今日学んだ機器ごとの入力・処理・出力を一覧で確認しましょう。

機器
入力(センサー等)
処理(CPU)
出力(アクチュエータ等)

エアコン

室温センサー・リモコン

設定温度と室温の比較

コンプレッサー・送風ファン

自動販売機

硬貨センサー・商品ボタン

金額・在庫チェック

商品排出・おつり返却

信号機

タイマー・車両センサー

点灯色と時間の計算

LEDランプ・音声案内

電子レンジ

ボタン・時間設定

加熱時間・出力の管理

マグネトロン(加熱)・ブザー

自動改札機

ICカードリーダー

残高・乗車情報の確認

ゲート開閉・残高更新

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クイズ

クイズ

今日学んだ内容の総まとめクイズです。

自動販売機でお金を入れてボタンを押したとき、「在庫の有無と金額が十分かをチェックする」のは3ステップのどれですか?

A
入力(Input)
B
出力(Output)
C
処理(Process)
D
センシング(Sensing)
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答え

クイズ 解答

自動販売機でお金を入れてボタンを押したとき、「在庫の有無と金額が十分かをチェックする」のは3ステップのどれですか?

A
入力(Input)
B
出力(Output)
C
処理(Process)
D
センシング(Sensing)

在庫確認・金額チェックはCPUが行う「処理」です。判断や計算はすべて処理ステップで行われます。

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今日学んだこと

組み込みシステムの基礎をしっかり押さえました。次回以降の授業につながる重要な概念です。

  • 組み込みシステムとは、特定の用途のために機器に内蔵された専用コンピュータ
  • PCは汎用・組み込みは専用、という根本的な違いがある
  • すべての組み込みシステムは「入力 → 処理 → 出力」の流れで動く
  • センサーが入力デバイス、アクチュエータが出力デバイス
  • エアコン・自動販売機・信号機など身近な機器を分解して理解できる
  • 組み込みシステムは世界中の機器に搭載され、私たちの生活を支えている
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すべての便利な機械の裏側には、小さなコンピュータが動いている。

組み込みシステム入門 — 今日のまとめ

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