Webレンダリング手法の全体像

luagate/web-renderingWeb制作の基本22Web 開発

上から下へ、全 22 枚そのまま並べています。

発表モードで開く

Webレンダリング手法の全体像

CSR・SSR・SSG・ISR・RSC を一気に理解する

1
1

目次

Webレンダリング手法の全体像

学習内容

1 レンダリング手法の変遷史

2 CSR / SSR / SSG / ISR の基本

3 モダン・レンダリング(RSC / Islands)

4 認証・認可とレンダリング

2
2
Web制作の基本

レンダリングとは?

「データ → ユーザーの画面に見える HTML」に変換する処理のこと

  • どこで HTML を組み立てるか?(サーバー or ブラウザ)
  • いつ HTML を組み立てるか?(リクエスト時 or ビルド時)
  • この 2軸 の組み合わせで手法が決まる
3
3

Web制作の基本

1

レンダリング手法の変遷史

4
4
Web制作の基本

レンダリング手法の進化

約30年のWeb史を5つの時代に分けて振り返る

純粋SSR
Ajax
SPA/CSR
モダンSSR
RSC
5
5
Web制作の基本

① 黎明期:純粋なSSR時代

1990年代〜2000年代半ば

  • Perl (CGI), PHP, Ruby on Rails, Java (Struts)
  • リクエストのたびにサーバーがHTMLを組み立てて返却
  • ページ遷移のたびに画面が真っ白 → 再読み込み
  • ロジックも表示もすべてサーバー側
  • 「フロントエンド」という概念がまだ薄かった
6
6
Web制作の基本

② Ajaxの登場:部分更新の始まり

2005年〜 Googleマップの衝撃

  • jQuery, XMLHttpRequest (Ajax)
  • 基本のHTMLはサーバーから受け取る
  • 中のデータだけを後から非同期で取得して書き換え
  • 「画面が白くならない」UXの原型が誕生
7
7
Web制作の基本

③ SPAの爆発:CSR黄金時代

2010年代前半〜2018年頃

  • AngularJS, Backbone.js, React, Vue.js
  • サーバーは「空っぽのHTML」+「巨大なJS」を1回送るだけ
  • 以降はブラウザ内でJSが画面を描画し続ける
  • Chromeなどブラウザの性能向上が後押し
  • 課題:JSが重い → 初回表示が遅い、SEOが壊れる
8
8
Web制作の基本

④ 揺り戻し:モダンSSR / SSG

2018年〜2021年頃

  • Next.js (Pages Router), Nuxt.js, Gatsby
  • 最初の1ページ目はサーバーで作る(SSR/SSG)
  • その後はJSが乗っ取ってSPAとして動く(Hydration)
  • 「爆速な初回表示」と「滑らかなページ遷移」の両立
9
9
Web制作の基本

⑤ コンポーネント単位の最適化:RSC時代

2022年〜現在

  • Next.js (App Router), Remix, Astro, Qwik
  • RSC:サーバー部品とブラウザ部品を1ページ内に混在
  • Island Architecture:静的HTMLの海に動く部品(島)だけ浮かべる
  • ブラウザに送るJSの量を極限まで削る
10
10

Web制作の基本

2

レンダリング手法の基本

11
11
Web制作の基本

CSR(Client Side Rendering)

ブラウザが主導権を握るレンダリング

CSR

ブラウザが空のHTMLを受け取り、JSをダウンロード・実行してDOMを構築する手法。データ取得もルーティングもすべてクライアント側。

メリット:ページ遷移が高速、リッチなUI

課題:初回表示が遅い(White Screen)

課題:SEOクローラーがJSを実行できない場合がある

課題:低スペック端末での負荷が大きい

12
12
Web制作の基本

SSR(Server Side Rendering)

リクエストごとにサーバーでHTMLを生成

SSR

リクエストのたびにサーバーでJSを実行し、完成したHTMLをブラウザに返す。ブラウザは届いた瞬間に文字や画像が見える。

メリット:初回表示が速い、SEOに強い

課題:サーバーの計算リソースを消費

課題:TTFB(最初の1バイトが届くまで)が増大する可能性

13
13
Web制作の基本

SSG(Static Site Generation)

ビルド時に全ページのHTMLを事前生成

SSG

デプロイ前(ビルド時)に全ページのHTMLを作成し、ストレージに配置。サーバーでの計算が不要で、CDNから最速配信。

メリット:圧倒的に速い(CDN配信)

メリット:サーバー負荷ゼロ

課題:更新のたびに再ビルドが必要

課題:数万ページの大規模サイトではビルドに時間がかかる

14
14
Web制作の基本

ISR(Incremental Static Regeneration)

SSGの速さ + バックグラウンド更新

ISR

SSGの速さを保ちつつ、バックグラウンドで一定時間ごとにページを個別に更新する。古いページを見せながら裏で最新版を作るハイブリッド手法。

メリット:SSG並みの速度

メリット:フルビルド不要で個別更新

Next.js が先駆けて実装した手法

15
15
Web制作の基本

4つのレンダリング手法を比較

それぞれの特徴を一覧で整理

HTMLの生成場所
生成タイミング
初回速度
SEO

CSR

ブラウザ

リクエスト時

遅い

SSR

サーバー

リクエスト時

速い

SSG

ビルド時

デプロイ前

最速

ISR

ビルド時+裏で更新

段階的

最速

16
16

Web制作の基本

3

モダン・レンダリング

17
17
Web制作の基本

RSC(React Server Components)

SSRとRSCの違いを比較します。

SSRとの違い

  • SSR:ページ全体をHTMLにする
  • RSC:特定の部品だけサーバーで実行
  • JSの実行コードをブラウザに送らない

メリット

  • ブラウザに送るJSが劇的に減少
  • ページ遷移が爆速
  • サーバー/クライアントを部品単位で選択
18
18
Web制作の基本

Island Architecture

静的HTMLの海に動く部品(島)だけ浮かべる手法。

概念

  • ページの大部分は静的なHTML
  • 動的な部品(島)だけにJSを適用
  • 代表フレームワーク:Astro

効果

  • JSの量がほぼゼロに近づく
  • 静的コンテンツは即座に表示
  • 動く部品だけ後からhydrate
19
19

Web制作の基本

4

認証・認可とレンダリング

20
20
Web制作の基本

ログインが必要なページをSSGできるか?

認証とレンダリング手法の組み合わせ

  • skeleton(骨組み)だけSSGして中身をCSRで取得
  • Middlewareを使ったSSRでの認証チェック
  • Edge Runtime でトークン検証 → SSRへ振り分け
  • 公開部分はSSG、認証後コンテンツはCSR/SSRのハイブリッド
21
21
"

最適なレンダリング手法は1つではない。 ページの性質に合わせて使い分けるのが、2026年のベストプラクティス。

まとめ

22
22