Java Silver対策
Java Silverとは
このレッスンを終えると、Java Silver がどんな試験で、何を測られるのかを人に説明できるようになります。
Java Silver は「仕様の細部」を問う試験です
まず 1 問、予測してみてください。次のコードを実行すると何が出力されるでしょうか。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println(10 / 4);
}
}実務の感覚だと 2.5 と答えたくなります。ですが正解は 2 です。10 も 4 も int なので、割り算も int のまま行われ、小数点以下が切り捨てられます。
これが Java Silver という試験の性格をよく表しています。現場で「読みやすいコードか」を問われることはありません。問われるのは、Java 言語仕様がそのコードをどう解釈するか、ただ一点です。 普段こんなコードは書かない、と思うようなものほどよく出ます。
試験の基本情報
2026 年時点で、Java Silver に相当するのは Java SE 21 世代の 1Z0-830 (Java SE 21 Programmer I) です。おおよその形は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験番号 | 1Z0-830 |
| 出題数 | 61 問前後 |
| 試験時間 | 90 分 |
| 合格ライン | 68% 前後 |
| 形式 | 選択式 (4 択が中心、複数選択もあり) |
| 受験方法 | ピアソン VUE のテストセンター、またはオンライン受験 |
出題数・時間・合格ラインは Oracle 側の改訂で変わることがあります。申し込みの前に必ず Oracle の公式ページで最新の値を確認してください。 このコースは値が多少動いても通用する「解き方」を鍛えるものです。
1 問あたりに使える時間は 90 分 ÷ 61 問でおよそ 88 秒です。コードを 1 行ずつ丁寧に追っていては到底間に合いません。「この形は見たことがある」と即座に気づけるところまで、罠の型を体に入れておく必要があります。
何が出るのか
出題範囲は、大づかみには次の 7 つに分かれます。このコースの第 2 章から第 8 章が、そのまま対応しています。
- Java の基本と型 (main の形、リテラル、var、型変換、ラッパー)
- 演算子と文字列 (優先順位、インクリメント、== と文字列プール、String の不変性)
- ループと配列 (スコープ、ラベル付き break、配列の宣言と初期値)
- クラスとメソッド (コンストラクタ、オーバーロード、static、初期化順序、アクセス修飾子)
- 継承とポリモーフィズム (オーバーライド規則、super、キャスト、抽象クラス、インターフェース)
- 例外処理 (検査例外と非検査例外、catch の順序、finally、try-with-resources)
- 主要 API (String、StringBuilder、ArrayList、ラムダ、日付、Math)
注意したいのは、範囲の広さより深さで落とされる試験だという点です。たとえば「継承」という項目は入門書なら 10 ページで済みますが、試験は「オーバーライドで戻り値の型をどこまで狭められるか」「throws は広げられるのか」といった細部を突いてきます。
実務経験があっても油断できません
仕事で Java を書いている方ほど、次のような理由でつまずきます。
- IDE が赤線で教えてくれる誤りを、自力で見つける訓練をしていない
- コンパイルが通るコードしか書かないので、通らないコードの見分けがつかない
- 静的解析やフォーマッタが整えてくれる部分を、自分では判断していない
試験会場に IDE はありません。紙の上でコンパイラの代わりを務められるかどうかが問われます。
このコースのやり方
このコースは、毎レッスン「まず結果を予測する。そのあと実際にコンパイルして実行し、答え合わせをする」という形で進みます。書籍を読んで答えを眺めるだけだと、分かったつもりのまま本番で間違えます。自分の予測が外れた瞬間の驚きが、いちばん記憶に残ります。
各章の最後には本試験形式の過去問 10 問を置き、第 9 章では本試験相当の模試を 2 回受けられます。次のレッスンでは、出題者が仕込んでくる引っ掛けを 5 つの型に分けて見ていきます。