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AI・生成AI中級図解あり

検索(Retrieval)とは?

Retrieval

読み方:リトリーバル

最終更新:2026/08/18

3秒でわかる

Retrievalとは、質問に関係する情報を文書群から探し、回答に使う少数の候補として取り出す処理です。RAGでは生成より前に行います。

30秒図解

検索は社内規程1,200チャンクを質問との関連度で順位付けし、上位3件だけをLLMへ渡す
Retrievalは1,200件すべてを渡さず、質問に関係する上位3件を回答の根拠として選びます。

もう一歩わかる図解

絞り込みと検索の順序

社内規程1,200チャンクを部署、公開日、閲覧権限で180件へ絞り、その中から質問に関係する上位3件を検索する
権限や日付で1,200件を180件へ絞ってから関連度を比べ、上位3件だけを回答材料にします。

検索(Retrieval)をたとえると?

図書館の蔵書を全部読むのではなく、司書が質問を聞き、関係する数冊と該当ページだけを机へ持ってくる役割に似ています。

実際にはこう使います

社内規程1,200チャンクから、有給休暇の申請に近い上位3件を取り出す
商品検索で意味の近さと在庫ありの条件を組み合わせる
キーワード検索とベクトル検索を併用し、候補をリランキングする

もう少し詳しく

Retrievalは、検索クエリを受け取り、索引やデータベースから関連度の高い文書・チャンクを選んで返す情報検索の工程です。

Retrievalとは

Retrievalは、質問に関係する情報を検索対象から取り出す工程です。RAGでは、LLMへ質問だけを渡すのではなく、先にRetrievalで文書やチャンクを選び、その結果を回答材料として渡します。

基本の流れ

検索クエリを作り、検索対象へ問い合わせ、関連度の高い候補を並べ、必要なら絞り込みやリランキングを行います。最後に上位の少数件だけを生成工程へ渡します。

例として、社内規程を1,200チャンクに分けているとします。「有給休暇は何日前までに申請する?」という質問に対し、1,200件すべてをLLMへ渡さず、Retrievalが上位3件を選びます。この上位3件と質問をLLMへ渡して回答を作ります。

検索方法

キーワード検索は、固有名詞や製品番号など文字が一致する検索に強みがあります。ベクトル検索は、表現が異なっても意味が近い候補を探せます。ハイブリッド検索は両方の結果を統合し、語の一致と意味の近さを補い合わせます。

絞り込みとリランキング

検索前後に、部署、文書種別、公開日、アクセス権などのメタデータで候補を絞れます。たとえば1,200チャンクから「人事部」「2026年以降」「閲覧権限あり」に合う180件へ絞り、その中から上位3件を探します。

リランキングは、最初の検索で集めた候補を別の判定で並べ直す処理です。候補を広めに拾い、その後に上位3件へ絞ることで、速度と精度のバランスを取ります。

top-kの考え方

top-kは返す上位件数です。上位3件から上位10件へ増やすと必要情報を拾える可能性は上がりますが、無関係な内容と入力トークンも増えます。正解が含まれた割合、上位順位、回答品質、応答時間を一緒に測って決めます。

RAGとの違い

Retrievalの出力は検索結果です。RAGは、その結果を質問と一緒にLLMへ渡し、回答を生成する構成全体を指します。検索が失敗したとき、LLMの生成設定だけを変えても根拠は戻りません。検索と生成を分けて評価することが重要です。

運用で確認すること

代表的な質問と正解文書を評価セットにし、必要な根拠が上位3件へ入るかを継続して測ります。また、ユーザーが閲覧できる文書だけを検索対象にする権限フィルターを必須にし、検索クエリ、候補、順位、採用した出典を監査できる形で残します。

メリット・注意点

メリット

  • LLMへ渡す情報を質問に関係する範囲へ絞れる
  • 文書を更新すれば、モデルを再学習せず検索結果へ反映できる
  • 検索結果と出典を保存し、回答根拠を追いやすくできる

注意点

  • 必要な情報を取りこぼすと、生成側だけでは補えない
  • 無関係な候補が上位に入ると、回答の焦点がずれる
  • 権限フィルターを誤ると、見せてはいけない情報を取得しうる

10秒理解度チェック

RAGにおけるRetrievalの主な役割はどれ?

よくある質問

Retrievalと検索は同じ意味ですか?

このページでは、質問に関係する情報を検索対象から取り出す工程をRetrievalと呼びます。一般的な検索よりも、RAGの生成前工程を指す文脈でよく使われます。

RetrievalとRAGの違いは何ですか?

Retrievalは情報を取り出す工程です。RAGは、その検索結果をプロンプトへ加え、LLMが回答を生成するところまで含む構成です。

ベクトル検索だけがRetrievalですか?

いいえ。キーワード検索、ベクトル検索、両方を合わせるハイブリッド検索、メタデータ絞り込み、リランキングなどを組み合わせられます。

top-kは大きいほど良いですか?

必ずしも良くありません。増やすと取りこぼしは減りやすい一方、無関係な情報とトークン消費も増えるため、評価データで調整します。

一次情報・内容確認

内容確認:2026/08/18 / ゆめさく編集部

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