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AI・生成AI上級図解あり

Agent Loopとは?

Agent Loop

読み方:エージェントループ

最終更新:2026/08/18

3秒でわかる

Agent Loopとは、AIエージェントが「状況を見る→次の行動を決める→ツールを使う→結果を受け取る」を、仕事が終わるまで繰り返す仕組みです。

30秒図解

Agent Loopは注文101の状態を観察し、次の行動を決め、ツールを実行し、その結果を次の判断へ戻して完了まで繰り返す
ツールの実行結果を次の判断へ戻すことで、AIエージェントは仕事が終わるまで行動を選び直せます。

もう一歩わかる図解

注文101を2周で変更する流れ

Agent Loopは注文101を1周目に検索して発送前という結果を受け取り、2周目に住所変更を実行して更新済みを確認してから最終回答する
1周目の「発送前」を2周目へ渡すから、注文101を変更してよいと判断できます。最終回答は更新済みを確認した後です。

続行・完了・停止の分岐

Agent LoopはLLM出力がツール呼び出しなら結果を追加して続行し、最終回答なら完了し、最大4turnまたは承認待ちなら停止する
ツール結果がある間は次の周へ進み、最終回答で完了します。最大4turnや承認待ちは制御のために停止します。

Agent Loopをたとえると?

修理担当者が、機械を見る、直す場所を決める、工具を使う、動作を確かめる、という作業を直るまで繰り返す流れに似ています。

実際にはこう使います

注文101の状態を検索し、発送前という結果を見てから住所を変更する問い合わせ対応
失敗テストを実行し、エラーを読んでコードを直し、再テストするコーディングエージェント
検索結果が不足していれば別の検索語を選び、根拠がそろったら回答する調査エージェント

もう少し詳しく

AIエージェントが現在の入力と状態から次の行動を選び、ツール結果や引き継ぎを状態へ加えて再びLLMを呼び、最終回答または停止条件まで反復する実行サイクルです。

1周で起きること

Agent Loopは、LLMを何度も呼ぶだけの処理ではありません。毎周、現在の依頼、これまでの履歴、直前のツール結果をLLMへ渡し、次に何をするかを選ばせます。

基本の1周は次の4段階です。

1. 現在の状態を観察する
2. LLMが次の行動を決める
3. ツールを実行する
4. 結果を状態へ追加する

ツール結果を追加して次の周へ進むため、2周目の判断は1周目より新しい情報を使えます。このフィードバックが、単発のチャットとAgent Loopの大きな違いです。

問い合わせ対応を2周させる

「注文101を確認して、発送前なら住所を変更して」という依頼を考えます。

1周目では、LLMが注文検索を選び、ツールが「注文101は発送前」と返します。2周目では、その結果を含む状態から住所変更を選びます。変更ツールが「更新済み」と返したら、最終回答を作って終了します。

ここでは注文101という同じ対象が、検索結果と更新結果の両方に現れます。最初から更新を決め打ちせず、1周目の事実を2周目の判断へ戻すことが重要です。

ループが分岐する場所

LLMの出力によって次の処理が変わります。

LLMの出力次にすること
ツール呼び出し引数と権限を確認して実行し、結果を次の周へ渡す
別エージェントへの引き継ぎ担当と入力を更新して、次の周へ進む
最終回答結果を返してループを終える
不正な出力や失敗再試行、停止、人への確認のいずれかへ進む


つまり、輪はいつも同じ経路を回るわけではありません。毎周の出力を分類し、続行か終了かを決める制御が必要です。

終了条件を先に決める

「LLMが終わったと言うまで」だけでは、同じ検索や編集を繰り返す可能性があります。実装では、複数の終了条件を組み合わせます。

  • 求める形式の最終回答ができた

  • 目的の状態をツール結果で確認できた

  • 人の承認が必要になった

  • 最大turn数、時間、費用の上限に達した

  • 回復できないエラーが起きた
  • OpenAI Agents SDKでも、最終出力なら終了、ツール呼び出しやhandoffなら結果を加えて再実行し、max_turnsを超えた場合は例外にする流れが示されています。

    たとえば最大4turnと決めた実行では、3turn目のツール結果を次へ渡せても、4turnを超えては続けません。数字は仕事の難しさと費用に合わせて決めますが、上限そのものは開始前に用意します。

    Workflowとの違い

    Workflowは、処理の順番をコード側で先に決める方法です。Agent Loopでは、次に使うツールや必要な周回数をLLMが状況に応じて選びます。

    請求書を「読み取る→承認する→保存する」のように手順が固定できるならWorkflowが向きます。調査やデバッグのように、結果を見ないと次の行動を決められない仕事ではAgent Loopが役立ちます。

    安全に回すための設計

    Agent Loopでは、前の小さな誤りが次の判断へ渡り、周回ごとに影響が大きくなることがあります。ツールを実行する前に引数と権限を検証し、削除・送信・公開など戻しにくい操作には人の承認を入れます。

    さらに、各周の入力、LLM出力、ツール名、引数、結果、終了理由を追跡できるようにします。失敗したときに「何周目の、どの判断からずれたか」を確認できることが、改善と安全運用の前提です。

    Agent Harnessとの関係

    Agent Loopは、エージェントが仕事を進める反復の流れです。Agent Harnessは、そのLoopを動かすためにモデル接続、ツール、状態、承認、回数上限、観測を束ねる実行基盤です。

    Loopが「仕事の回り方」、Harnessが「その回り方を安全に実行する土台」と覚えると区別しやすくなります。

    覚え方

    ツールを使って終わりではありません。結果を次の判断へ戻して輪を閉じ、完了条件を満たしたら止める。これがAgent Loopです。

    メリット・注意点

    メリット

    • 途中結果を使い、最初には決められない次の行動を選べる
    • 複数のツールを目的達成まで順番に使い分けられる
    • 各周の記録から、失敗した判断やツール結果を追跡できる

    注意点

    • 周回が増えるほど応答時間とモデル・ツールの費用が増える
    • 誤った結果を状態へ戻すと、後の判断にも誤りが連鎖しやすい
    • 終了条件や回数上限が弱いと、同じ行動を繰り返す可能性がある

    10秒理解度チェック

    Agent Loopを成立させる流れとして最も適切なものは?

    よくある質問

    Agent LoopとAIエージェントは同じですか?

    同じではありません。AIエージェントは目的に向かって行動するシステム全体、Agent Loopはその中で判断・実行・結果の反映を繰り返す流れです。

    Agent Loopは何を繰り返しますか?

    現在の状態をLLMへ渡し、次の行動を選び、必要なツールを実行し、その結果を状態へ追加する一連の処理を繰り返します。

    Agent Loopはいつ終了しますか?

    最終回答ができたとき、目的の状態を確認できたとき、人の確認が必要なとき、またはturn数・時間・費用などの上限に達したときです。

    Agent LoopとWorkflowの違いは何ですか?

    Workflowは処理順をコード側であらかじめ決めるのが基本です。Agent Loopは、ツール結果を見たLLMが次の行動や周回数を動的に選びます。

    Agent LoopとAgent Harnessの違いは何ですか?

    Agent Loopは反復の流れ、Agent Harnessはその流れをモデル、ツール、状態、承認、上限、観測と組み合わせて動かす実行基盤です。

    Agent Loopが無限ループにならないようにするには?

    完了条件に加えて、最大turn数、時間、費用、同一ツールの連続回数を制限し、異常時は停止または人へ引き継ぎます。

    一次情報・内容確認

    内容確認:2026/08/18 / ゆめさく編集部

    次に学ぶ

    Agent Harnessとは?

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