つくる:指示の型
依頼の型を1枚にする
この章で扱ったものを1つの形にまとめます。毎回ゼロから考えるのではなく、同じ順番で埋めるようにすると、抜けが減ります。
プレーンテキスト
1 対象 どのファイルの、どの関数か
2 目的 何のために必要か
3 入力 引数の形。具体例を1つ書く
4 出力 戻り値の型と構造
5 条件 受け入れ条件を3つ以上、具体例で
6 範囲 触ってよいファイル1と6は第1章で、3と4は要件の回で、5は受け入れ条件の回でやりました。この6行が埋まっていれば、AI が推測する余地はほとんど残りません。
型を埋めた例
プレーンテキスト
対象 kakeibo.py の top_category 関数
目的 今月いちばん使ったカテゴリを知りたい
入力 {"date": "2026-04-01", "category": "食費", "amount": 800} の辞書のリスト
出力 カテゴリ名の文字列を1つ
条件 食費1200と交通費220なら 食費
同額のときはカテゴリ名を文字列として比べて小さいほう
1件も無いときは空文字
範囲 kakeibo.py だけ「同額のとき」の1行があるかどうかが、この型を使う価値です。埋める欄があるから思い出せる、という仕組みにしてあります。
大きければ計画を挟む
型を埋めても依頼が大きいと感じたら、2つのことをします。
プレーンテキスト
分割 検証できる単位に切って、1つずつ頼む
計画 コードの前に方針だけ出させ、合意してから着手判断の基準は、やり直しの痛みでした。新しい関数を作るなら計画を挟む価値があります。
繰り返す前提は書き置く
毎回同じことを型に書いていると気づいたら、CLAUDE.md に移します。データの形や丸め方はその典型です。移した分だけ、依頼文は今日の仕事だけになります。
型で漏れを防ぎ、書き置きで重複を減らす。 これが第3章のまとめです。
練習
仕上げとして、いちばん使ったカテゴリを返す関数を作ります。同額のときの扱いと、1件も無いときの扱いが条件に含まれます。上の6行の型を実際に埋めてから頼んでください。
完成条件
- 触ってよいのは kakeibo.py だけです
- 同じカテゴリが複数回出てきたら合計してから比べます
- 合計が同額のカテゴリが並んだときは、カテゴリ名を文字列として小さいほうを返します
- 支出が1件も無いときは空文字を返します