つくる:最初の一巡
一巡してはじめて意味がある
ここまでで、エージェントの3つの動作、起動の仕方、行動ログの読み方を見てきました。今回はそれらをつなげて、依頼から採用までを1周します。
プレーンテキスト
1 依頼する 対象と変更を分けて書く
2 ログを追う 何を読み、何を書いたかを見る
3 確認する 返ってきたコードを自分で読む
4 決める 採用するか、差し戻すか書き換えが終わった時点では、まだ半分です。4 まで来てはじめて1件が終わります。
差し戻しは失敗ではない
初心者ほど、返ってきたものをそのまま採用しがちです。せっかく出してくれたものを断るのが気まずい、という感覚が働きます。
それは要りません。エージェントは差し戻されても困りません。差し戻しは、指示に足りなかった条件を1つ足す作業です。
プレーンテキスト
差し戻しの型 ここまでは合っています。ただし◯◯のとき△△になってほしいです全否定して最初から頼み直すより、合っている部分を認めてから1点だけ足すほうが早く収束します。
採用の基準を先に決める
何をもって採用とするか。これを頼む前に決めておきます。
プレーンテキスト
悪い いい感じになったら採用
良い 0円のときと1件だけのときで、期待した数字が出たら採用基準を後から決めると、返ってきたコードに基準のほうが引きずられます。先に決めた基準に、コードを合わせる。 順序を逆にしないでください。
1件ずつ閉じる
複数の変更をまとめて頼み、まとめて確認しようとすると、どれが原因でおかしくなったのか分からなくなります。
1件頼んで、確かめて、閉じる。それからまた1件。遠回りに見えて、これがいちばん速い進み方です。特にエージェントの癖を掴んでいないうちは、必ず1件ずつ。
演習で確かめること
下の演習では、おこづかい帳の予算の残りを出す関数を仕上げます。この章の総まとめなので、次の3つを全部盛り込んでください。
- どのファイルのどの関数かを書く
- 使ってはいけない値や、端数の扱いを数字で書く
- 触ってよいファイルを縛る
返ってきたら、採用する前に必ず自分の目で読んでください。
完成条件
- 触ってよいのは kakeibo.py だけです
- 残りがマイナスになるときは 0 を返します
- remainingBudget 関数の戻り値で採点します