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AI・生成AI上級図解あり

Agent Runtimeとは?

Agent Runtime

読み方:エージェントランタイム

最終更新:2026/08/18

3秒でわかる

Agent Runtimeとは、AIエージェントのコードをホストし、セッションを分離しながら実行・拡縮・観測するエンジンや環境です。

30秒図解

Agent Runtimeはエージェントコードをホストし、セッションS-184を分離しながら実行環境を拡縮してログとトレースを収集する
Agent Runtimeはコードを動かす分離環境と拡縮・観測の基盤を提供します。ツール選択や業務承認はRuntime上のアプリやHarnessが担います。

もう一歩わかる図解

RuntimeとHarnessで状態を再開する

Agent RuntimeがセッションS-184の分離された実行環境を提供し、その上でAgent Harnessが注文731の状態を承認待ちとして保存して再開する
Runtimeは実行環境を提供し、Agent Harnessは承認状態を保存します。役割を分けることで、注文#731を同じ状態から再開できます。

Agent Runtimeをたとえると?

SDKやFrameworkが仕事の手順書と道具なら、Agent Runtimeは、作業場所、入退室口、部屋の分離、稼働記録を用意する建物です。実際の作業手順と承認は、その中で働くアプリケーションが決めます。

実際にはこう使います

顧客対応エージェントをセッションごとの分離環境で実行し、返金承認はRuntime上のHarnessが扱う
コーディングエージェントのコンテナをリクエストに応じて起動し、実行ログとトレースを収集する
同時利用が増えた調査エージェントの実行環境を拡張し、利用が減ったら縮小する

もう少し詳しく

作成済みのAIエージェントをデプロイして実行し、セッション分離、計算資源の拡縮、認証連携、ログやトレースなどの実行時基盤を提供するエンジンまたはホスト環境です。含む機能は製品ごとに異なります。

Agent Runtimeとは

Agent Runtimeは、作成したAIエージェントのコードをデプロイし、リクエストごとに起動して動かす実行エンジンやホスト環境を指す言葉です。

エージェントは一度LLMへ質問して終わるとは限りません。モデルが次の行動を選び、ツールを呼び、結果を受け取り、その結果をもとに次の判断へ進みます。Agent Runtimeは、そのコードを動かす計算環境、セッション分離、拡縮、観測などの土台を提供します。

ただし、Agent Runtimeに業界共通の厳密な範囲はありません。製品によって、単にコードを動かす環境を指す場合も、セッション、認証、監視、スケーリングまで含む場合もあります。

実行中に担う4つの役割

第一は、エージェントのコードをホストして動かすことです。リクエストを受け取れる入口を用意し、デプロイしたコードを実行します。モデルやツールをどの順序で呼ぶかは、Runtime上のアプリケーションやAgent Harnessが決めます。

第二は、セッションを識別し、実行を分離することです。たとえば顧客対応セッション S-184 と別の利用者の処理が混ざらないように、セッションごとの実行環境を分けます。会話履歴や承認状態をRuntime自身が保存するか、外部ストレージへ置くかは製品とアプリケーション設計によります。

第三は、負荷に合わせて実行環境を増減させることです。同時リクエストが増えたときの拡張、使われていないときの縮小、実行時間やリソース上限などを扱います。長時間処理や再開をどこまで標準提供するかは製品ごとに異なります。

第四は、実行を観測し、基盤側の境界を作ることです。ログやトレースを収集し、認証、ネットワーク分離、実行環境の隔離などを提供する製品があります。ただし、返金を承認するかといった業務ルールは、RuntimeそのものではなくアプリケーションやAgent Harnessの責務です。

セッションをまたいで続ける

一つの実行は、開始から完了まで同じ処理だけで終わらないことがあります。セッション S-184 が注文 #731 の返金を提案し、人の承認を待つ場合、アプリケーションやAgent Harnessが実行状態を「承認待ち」として保存します。承認後は、その状態を読み戻して返金処理の続きへ進めます。

Runtimeは、そのアプリケーションをセッション S-184 として実行する場所を提供します。ただし、停止中も同じ計算環境を保持するとは限りません。状態を外部へ保存し、次の実行で読み戻す構成もあります。

ここで重要なのは、メモリと実行状態を分けて考えることです。過去の好みを長期保存するメモリと、いまどの手順まで進んだかを示す実行状態は、似ていても役割が異なります。Runtimeが関連サービスを提供する製品も、アプリケーションが外部サービスへ保存する製品もあります。

ツール実行と安全制御

LLMが「返金する」と文章を出すだけでは、返金処理は起きません。Runtime上で動くアプリケーションやAgent Harnessがツール呼び出しを受け取り、利用者の権限、対象、金額、承認の有無などを確認してから外部システムへ渡します。

Runtimeは認証連携、分離された実行環境、ネットワーク設定、ログの出力先など、安全策を実装するための基盤を提供できます。しかしRuntimeがあるだけで安全になるわけではありません。アプリケーション側で使えるツールを最小限にし、戻しにくい操作は承認を必須にし、回数や時間の上限を設ける必要があります。

Agent Harness・Framework・SDKとの違い

これらの言葉の境界は製品によって重なります。名称だけで機能を決めつけず、「開発時の部品か」「実行時の環境か」「運用全体の制御か」を確認します。

用語主に指すもの確認する点
Agent SDKエージェントをコードで作るためのAPIやライブラリどんな部品を呼べるか
Agent Framework設計パターン、部品、開発の枠組みどう組み立てるか
Agent Runtime作成したエージェントを実際に動かすエンジンや環境どこで、どう分離・拡縮・観測して動くか
Agent Harnessモデル、ツール、状態、承認、観測を束ねる実行・制御の構成どう安全に仕事を続けるか


あるFrameworkにRuntime機能が含まれることも、HarnessがRuntime上で動くこともあります。このため「Aは必ずBの一部」と固定せず、各製品の責任範囲を確認するのが安全です。

運用で見るポイント

実行回数だけでなく、応答時間、失敗理由、同時実行数、リソース使用量、セッションごとの費用を確認します。Runtimeのログとアプリケーションのトレースを結び、セッション S-184 がどの入力から始まり、注文 #731 に対して何を実行し、どの承認で再開したかを追えることが重要です。

さらに、Runtimeの実行環境が終了したときにアプリケーションがどこから再開するか、同じツールを二重実行しないか、古い権限や状態を引き継がないかをテストします。長く動くエージェントほど、正常系より停止・復旧・監査の設計が重要になります。

覚え方

SDKやFrameworkが「作るための道具」なら、Runtimeは「作ったエージェントが実際に働く場所」です。

メリット・注意点

メリット

  • エージェントコードのデプロイ、起動、拡縮を共通の仕組みで扱える
  • セッションごとの実行分離や認証連携を基盤として利用できる
  • ログ、トレース、リソース使用量を集め、実行環境を運用しやすくできる

注意点

  • セッション、外部状態、並列実行が増えるほど運用設計が複雑になる
  • 製品ごとにRuntimeが含む範囲が異なり、単純比較しにくい
  • 実行基盤があっても、LLMの誤判断や過剰な権限は別途防ぐ必要がある

10秒理解度チェック

Agent Runtimeの役割として最も適切なものは?

よくある質問

Agent RuntimeとAgent Harnessの違いは何ですか?

Agent Runtimeは、エージェントコードをホストして分離・拡縮・観測する実行環境を指すことが多い言葉です。Agent Harnessは、モデル、ツール、状態、承認を束ねる実行ロジックを指すことが多いですが、製品によって範囲は重なります。

Agent RuntimeとAgent Frameworkは同じですか?

同じとは限りません。Frameworkはエージェントを組み立てる部品や開発の枠組み、Runtimeは作成したエージェントを動かす実行時の環境を指すことが多いです。FrameworkがRuntime機能を含む場合もあります。

Agent SDKがあればAgent Runtimeは不要ですか?

SDKだけで自前のサーバー上に実行機能を作ることはできます。ただし、長時間実行、状態の再開、隔離、権限、監視、スケーリングを必要とする場合は、専用Runtimeや同等の実行基盤が役立ちます。

Agent Runtimeは会話履歴を必ず保存しますか?

必ずではありません。Runtimeはセッション識別や分離を提供しても、会話履歴や業務状態を外部のメモリやデータベースへ保存する構成があります。保存場所、期間、暗号化、削除方法まで確認します。

Agent Runtimeを使えば安全にツールを実行できますか?

自動的に安全になるわけではありません。Runtimeが実行分離や認証連携を提供しても、ツールの最小権限、入力検証、業務承認、回数・時間上限はアプリケーションやAgent Harnessで設計する必要があります。

一次情報・内容確認

内容確認:2026/08/18 / ゆめさく編集部

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