use clientの宣言

ブラウザ側に置きたいと伝える

押されたら数が増えるカートボタンは、サーバーでは作れません。押すのはブラウザの中の出来事だからです。そこで、その部品だけを「ブラウザで動かす」と宣言します。書くのはファイルのいちばん上の1行だけです。

"use client"; import { useState } from "react"; export default function CartButton() { const [count, setCount] = useState(0); return <button onClick={() => setCount(count + 1)}>カートに追加</button>; }

"use client" は import よりも上、ファイルの1行目に書きます。途中に書いても効きません。

これは境界の宣言

"use client" は「この関数をブラウザで動かす」という意味ではなく、ここから先はブラウザ側という境目を引く宣言です。宣言したファイルが import しているファイルも、まとめてブラウザ側に入ります。

app/items/page.tsx サーバー └ CartButton.tsx "use client" ← ここが境目 └ formatPrice.ts ブラウザ側に入る

だから、置く場所を間違えると効き目が大きく変わります。ページの先頭に書けば、そのページの中身が丸ごとブラウザ側になります。これは第4章の後半で扱う「境界の設計」の話につながります。

忘れるとどうなるか

本物の Next.js では、useState を使う部品に "use client" を書き忘れると、その場でエラーになって画面が出ません。学習用のプレビューはサーバーを持たないので、書き忘れても動いてしまいます。画面が出たからといって、正しく宣言できているとは限りません。この章の演習では、書いたコードの中身も採点の対象にしています。

演習

カートボタンをブラウザ側の部品にして、押した数を数えます。

ヒント

CartButton.tsx
ItemList.tsx
data.ts
page.tsx
layout.tsx
プレビュー

できているか

  • サーバー側の一覧はそのまま出ている
  • カートに追加のボタンがある
  • 最初は0点と出ている
  • 押すたびにカートの数が増える
  • 状態を持つ部品をクライアントだと宣言している
  • useState で押された回数を持っている
  • 表示だけの一覧部品はサーバーのままにしている
  • ページ全体をクライアントにしていない