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    Java入門:クラスとオブジェクト
    toString のオーバーライド

    Java入門:クラスとオブジェクト

    クラスとオブジェクトの設計を学び、状態と振る舞いを持つJavaプログラムを組み立てられるようにします。

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    クラスとオブジェクト
    01. クラスを定義する5分
    02. クラスにフィールドを持たせる12分
    03. クラスにメソッドを定義する5分
    04. インスタンスを作る5分
    05. コンストラクタ5分
    06. this キーワード5分
    07. カプセル化 (private と getter)12分
    08. Person クラスを作る5分
    09. Product クラスで税込価格15分
    10. 銀行口座クラス15分
    11. toString のオーバーライド5分
    12. クラスとオブジェクト クイズ5分
    13. Java 入門 最終クイズ5分

    toString のオーバーライド

    println したら、暗号が出てきた

    作ったオブジェクトの中身を確かめようとして、そのまま出力してみます。

    Java

    class Cat {
        String name;
        int age;
    
        Cat(String name, int age) {
            this.name = name;
            this.age = age;
        }
    }
    
    Cat c = new Cat("タマ", 3);
    System.out.println(c);   // Cat@1b6d3586

    出てきたのは Cat@1b6d3586 です。クラス名と @ と、意味の分からない英数字。名前も年齢も、どこにもありません。

    これは壊れているわけではありません。Java のすべてのクラスは、何も書かなくても toString() というメソッドを最初から持っていて、println は渡されたオブジェクトのそれを呼んで表示します。標準の toString() が返すのが、この「クラス名 + @ + 識別用の数値」という形なのです。人間向けではないだけです。

    出し方を自分で決める

    自分のクラスで toString() を書き直せば、この表示を好きな形に変えられます。

    Java

    class Cat {
        String name;
        int age;
    
        Cat(String name, int age) {
            this.name = name;
            this.age = age;
        }
    
        @Override
        public String toString() {
            return "ねこ " + name + " " + age + "歳";
        }
    }
    
    System.out.println(c);   // ねこ タマ 3歳

    println(c) の行はさっきと 1 文字も変わっていません。呼ばれる toString() の中身が入れ替わっただけです。もともとあるメソッドを自分のクラスで書き直すことを オーバーライド と呼びます。

    呼ばれるのは println からだけではありません。+ で文字列につないだときも、同じ toString() の結果が使われます。

    Java

    System.out.println("いま選んでいるのは " + c);
    // いま選んでいるのは ねこ タマ 3歳

    書き方には決まりがあります。名前は toString、引数はなし、戻り値は String。3 つのうち 1 つでもずれると、それは別のメソッドになり、println は見向きもしません。

    解説

    上にある @Override は、コンパイラへの「これは書き直しのつもりです」という申告です。付けておくと、tostring と打ち間違えたり引数を足したりしたときに、その場でエラーになります。付けないと何事もなくコンパイルが通り、いつまでも Cat@1b6d3586 が出続けて「書いたはずなのに反映されない」と悩むことになります。

    やってみよう

    右のエディタで pointToString(int x, int y) を完成させます。座標を表す Point の toString() が返すはずの文字列を、static メソッドで組み立てる練習です。

    書式は課題の要件どおりに、カンマのうしろの半角スペースまで正確に合わせてください。丸カッコを [] や {} にすると落ちます。マイナスの値は + でつなぐだけでそのまま文字列になるので、特別な処理は要りません。

    緑になったら、エディタに Point クラスを書き起こして、@Override 付きの toString() を実装し、System.out.println(new Point(3, 4)); を実行してみてください。toString() を書く前と後で同じ 1 行がどう変わるかを見ておくと、なぜ自作クラスには毎回これを書きたくなるのかが分かります。

    要件

    1. クラス名は Solution、メソッド名は pointToString にすること
    2. メソッドは public static String pointToString(int x, int y) のシグネチャで、引数 2 つを受け取る
    3. 戻り値は "Point(x, y)" 形式の文字列 (, の後ろに半角スペース 1 つ、括弧は丸括弧 () )

    ヒント

    文字列は `+` 演算子で連結できます。`"Point(" + x + ", " + y + ")"` のように書きましょう

    `int` 型の値は `+` 演算で `String` と連結すると、自動的に文字列に変換されます。`Integer.toString(x)` を明示的に呼ぶ必要はありません

    マイナスの値もそのまま連結すれば `-1` のように出力されます。特別な分岐は不要です

    生田 陸人
    監修生田 陸人
    ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア監修者プロフィールを見る →
    編集 ゆめさく編集部·公開 2026/05/19·更新 2026/08/26

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    • クラスとオブジェクト クイズ

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    • 銀行口座クラス

      残高という状態を持つ Account クラスを設計し、deposit / withdraw / getBalance を通して「データとふるまいをひとまとめにする」というオブジェクト指向のうま味と、validation を内側に閉じ込める設計を体に馴染ませる。

    • Product クラスで税込価格

      商品を表す Product クラスを設計し、税込価格を返すメソッドをクラスの中に閉じ込める練習を通じて、オブジェクト指向の最小単位を体に馴染ませる。

    このレッスンに出てくる用語

    意味があいまいなまま進んだ語は、ここから読み直せます。

    • オブジェクトキーと値のペアで構造を作るデータ
    • クラスデータと振る舞いを束ねる単位
    • メソッドクラスに属する関数
    • オーバーライド親クラスのメソッドを子クラスで再定義すること。
    • 引数位置引数=順番で渡す。
    • 戻り値呼び出し元への返答を表す点線矢印
    • コンパイルソースをバイトコードへ変換する処理
    • 処理計算や代入を表す長方形
    main.java
    エディタを読み込んでいます

    メモ

    toString のオーバーライド

    ⌘S で保存