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Linuxネットワーク
PATH を理解する

Linuxネットワーク

ネットワーク基礎、SSH、curl、scp、rsync、環境変数を学び、Linux環境の接続・転送・設定を自分で確認できるようにします。

1
ネットワークとSSH接続
01. ネットワークの基礎知識5分
02. ping で接続確認5分
03. curl で HTTP リクエスト5分
04. ネットワーク情報の確認5分
05. リモート接続 SSH5分
06. scp でファイル転送5分
07. rsync で効率的に同期5分
08. ネットワークチェック5分
2
環境変数とシェルのカスタマイズ
01. 環境変数とは5分
02. 環境変数の確認と設定5分
03. シェル設定ファイル5分
04. エイリアスで効率化5分
05. PATH を理解する5分
06. 環境設定チェック5分

PATH を理解する

PATH はコマンドの探し場所

インストールしたのに、見つからないと言われる

手順どおりにツールを入れて、いざ名前を打つとこう返ってきます。

ターミナル

mytool --version
# bash: mytool: command not found

ファイルは確かに置かれています。それでも見つからないのは、シェルが探しにいく場所を決め打ちしているからです。その場所の一覧が環境変数 PATH で、コロンで区切って並んでいます。

ターミナル

echo $PATH
# /usr/local/bin:/usr/bin:/bin

シェルは、名前を打たれると先頭のディレクトリから順に同じ名前のファイルを探します。全部見て見つからなければ command not found です。だからこのエラーは「入っていない」ではなく「探した場所に無い」という意味になります。入れたツールがどこに置かれたのかを確かめて、その場所を PATH に足せば解決します。

先に見つけた方が勝つ

PATH は先頭から順に見て、最初に当たったところで探索をやめます。同じ名前のファイルが複数のディレクトリにあると、前に並んでいる方だけが実行されます。バージョンを上げたのに古い方が動き続ける、という現象はこれです。

いま実際にどれが動いているかは which で分かります。候補が複数あるかどうかまで知りたいときは type -a を使います。

ターミナル

which python
# /usr/bin/python

type -a python
# python is /usr/local/bin/python
# python is /usr/bin/python

type -a が 2 行返したなら、上の行が勝っています。新しい方を使わせたければ、そのディレクトリを PATH の前に持ってきます。

ターミナル

export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"

前に足すと優先され、うしろに足すと既存のものが優先されます。言語のバージョン切り替えツールがやっているのも、結局この並べ替えです。仕組みを知っていると、切り替えたつもりで切り替わっていないときに自分で追えます。

:$PATH を落とすと ls すら動かなくなる

PATH を足すときの書き方には、事故になる形があります。

ターミナル

export PATH="$HOME/.local/bin"

これは追加ではなく置き換えです。もともと並んでいた /usr/bin などが全部消えるので、ls も grep も見つからなくなり、そのシェルではほとんど何も打てなくなります。必ず末尾に :$PATH を残して、既存の一覧を引き継いでください。

もうひとつ避けたいのが、いま居るディレクトリを PATH に入れることです。作業用のディレクトリに ls という名前のファイルが紛れ込んでいたら、それが実行されます。中身が何かは分かりません。共有サーバーでは特に危険なので、入れないでください。

解説

「コマンドが動かない」と相談されたら、echo $PATH と which の 2 つから始めてください。置き場所が一覧に入っていないだけ、という結末が圧倒的に多く、数十秒で終わります。

課題

  1. $PATH を 1 行ずつに分割する
  2. head で件数を絞って出力する

ヒント

tr ':' '\n' でコロンを改行に置換

head -3 で先頭 3 件を取り出す

echo $PATH をパイプでつなぐ

script.sh
script.sh
エディタを読み込んでいます
ターミナル出力