先に、1000人が誰なのかを書いておきます。
2018年に会社を作ってから、上場企業向けのIT研修で、1000人以上のエンジニアを育ててきました。この1000人は、ゆめさくエンジニアの受講生ではありません。 会社に入ったばかりの人が、仕事として受ける研修です。費用は会社が持ち、本人にとっては出席が仕事です。
ゆめさくエンジニアは18ヶ月のコースで、開講から半年あまりです。まだ卒業生は一人もいません。 「うちの受講生を1000人見てきた」という話は、書きたくても書けません。
研修とスクールでは、見えるものが違います。研修の教室では、最初の数ヶ月で辞める人はまず出ません。会社が費用を持っていて、本人は仕事として座っているからです。その代わり、座っているのに止まっている人が見えます。スクールは逆で、止まった人は教室からいなくなります。こちらで見えるのは、入会前のカウンセリングで聞く学習歴、受講中の質問と日報と月1回の面談、それから会社の側で読む未経験の応募書類です。辞められない場所と、辞められる場所の両方で、同じ「最初の3ヶ月」を見てきました。
見えていない範囲もあります。止まったあと、その人がどうしたかは、ほとんど見えません。 配属された先のことも、スクールを離れたあとのことも、こちらには届きません。だからここに書くのは「辞めた人の性質」ではなく、止まる直前に何が起きていたか、そこで何を変えられるかです。
差がついたのは、才能ではなかった
最初の3ヶ月で差がついた要因は、才能や理解の速さではありませんでした。研修とスクールで見てきた範囲では、そうです。
研修の教室にいるのは、同じ会社に同じ年に入った人たちです。同じ採用を通ってきているので、素質の幅は狭いはずです。それでも3ヶ月経つと差は出ました。そして、初日に理解が速かった人が3ヶ月後も手を動かしている、という並びにはなりませんでした。 速かった人が後半で止まる形も、遅かった人が最後まで動かし続けている形も、どちらも見ています。
スクールは逆に、素質も背景もばらばらです。それでも、止まる直前の形は、研修の教室で見たものと同じでした。違う2つの集団で同じ形が繰り返し出るなら、分かれ目は素質より、詰まったときと、予定が崩れたときに何をするかのほうにあると考えています。
ただし、才能を数値にして残った人と比べたわけではありません。教室と面談で繰り返し見た形を、そう読んでいる、という観察です。
その行動を時期ごとに書く前に、「辞めた」という言葉を分けておきます。
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