3秒でわかる
電源を切っても内容が残る記憶装置のこと。HDD や SSD が代表で、メモリとの速さと容量の違いが構成の判断を分けます。
もう少し詳しく
どういうものか
ストレージは、電源を切っても内容が消えない記憶装置を指す。HDD、SSD、SD カード、クラウド上のオブジェクトストレージがこれにあたる。プログラムやファイルはここに保存され、実行するときにメモリへ読み込まれる。保存しておく場所がストレージ、作業する場所がメモリ、という役割の分担になっている。
なぜ必要か
メモリは高速だが電源を切ると内容が消え、容量あたりの価格も高い。すべてをメモリで賄うと、電源を落とすたびに作業結果が失われる。安価で消えない領域を別に用意し、必要な分だけメモリへ運ぶ構成にすることで、速度と容量と価格の折り合いが付いている。
具体例
Linux では使用状況を次のコマンドで確認する。
df -h # ストレージの空き容量
free -h # メモリの空き容量
du -sh /var/* # どこが容量を食っているか速さと容量の関係はおおよそ次のとおりになる。
速い 遅い
CPU <a href="/glossary/cache" class="text-primary font-medium underline underline-offset-2 hover:text-primary-dark">キャッシュ</a> -- メモリ -- SSD -- HDD -- テープ
小さい 大きい読み書きの速さは、キャッシュとメモリの差、メモリと SSD の差がそれぞれ桁で開く。
つまずきやすいところ
「メモリ 8GB、ストレージ 256GB」の表記を混同したまま、動作が重い原因をストレージ容量に求める例が多い。同時に開けるアプリの数を決めるのはメモリで、保存できるファイルの量を決めるのがストレージになる。
容量不足の症状も分かりにくい。空きが尽きるとログの書き込みや一時ファイルの作成が失敗し、アプリが原因不明のエラーで止まる。Linux では容量に空きがあってもファイル数の上限に達して同じ状態になることがあり、df -i で確かめる。
SSD にも書き換え回数の上限があり、消耗品として扱う。バックアップを別の媒体か別の場所に置く前提で設計する。
似た用語との違い
| 用語 | 電源を切ると | 速さ | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| メモリ | 消える | 速い | 実行中のデータ |
| ストレージ | 残る | 遅い | 保存 |
| キャッシュ | 消える | 最も速い | 直前に使った内容 |
覚え方
メモリは作業机、ストレージは書庫にあたる。机が狭いと同時に広げられる資料が減り、書庫が満杯だと新しい資料をしまえない。動作が重いのか保存できないのかで、どちらの話をしているかが決まる。
クラウドでは、仮想マシンに付ける区画型のものと、ファイル単位で預けるオブジェクト型のものが分かれている。前者は OS から通常のディスクとして見え、後者は API 経由で読み書きする。