2021年7月2日、米国の独立記念日を控えた金曜日、CISAはKaseyaの統合型リモート監視管理ソフトVSAと、それを使う複数のMSPに対するサプライチェーン型のランサムウェア攻撃が起きていると発表し、影響のある組織にVSAサーバーの即時停止を呼びかけた。攻撃者はVSAにあった脆弱性(CISAは後にCVE-2021-30116として、認証前にセッションIDを取得できる情報漏えいの脆弱性でランサムウェアキャンペーンでの悪用が確認されていると公表)を突いてVSAサーバーに不正にアクセスし、VSAが持つ正規のソフトウェア配信の仕組みを悪用して、MSPとその顧客のエンドポイントに悪意あるコードを配った。配られたコードはSodinokibi/REvilランサムウェアを実行し、世界中の組織のコンピューターのデータを暗号化した。7月6日、CISAとFBIはMSPに検知ツールの利用と多要素認証の徹底を、顧客には隔離したバックアップと手動でのパッチ適用などを求める共同ガイダンスを出した。
7月12日、Kaseyaは脆弱性に対応したVSAオンプレミス版9.5.7aを公開した。2021年11月8日、米司法省はウクライナ国籍のYaroslav Vasinskyi(22)を7月2日のKaseya攻撃の実行者として起訴したと発表した。Vasinskyiは同年10月8日にポーランドで身柄を拘束され、米国への引き渡し手続きを待つ状態にあった。