コース一覧
SQL実践:JOIN・サブクエリ・データ更新
FROM句のサブクエリ

SQL実践:JOIN・サブクエリ・データ更新

JOIN、集合演算、サブクエリ、CTE、DDL・DMLを学び、複数テーブルを組み合わせてデータベースを作成・更新する無料コースです。

1
テーブル結合
01. なぜ結合が必要か5分
02. INNER JOINの基本5分
03. LEFT/RIGHT OUTER JOIN5分
04. 複数テーブルの結合5分
05. 自己結合5分
06. 集合演算 UNION/INTERSECT/EXCEPT5分
07. 結合の実践演習5分
08. テーブル結合クイズ5分
2
サブクエリ活用
01. サブクエリとは5分
02. WHERE句のサブクエリ5分
03. FROM句のサブクエリ5分
04. SELECT句のサブクエリ5分
05. WITH句(CTE)の活用5分
06. サブクエリ実践クイズ5分
3
テーブル作成とデータ操作
01. CREATE DATABASE と CREATE TABLE5分
02. データ型の選び方5分
03. INSERT 文でデータを追加する5分
04. UPDATE 文でデータを更新する5分
05. DELETE 文でデータを削除する5分
06. 物理削除と論理削除5分
07. ALTER TABLE で構造を変更する5分
08. 制約 (NOT NULL / UNIQUE / DEFAULT)5分
09. TRUNCATE と DROP5分
10. DDL / DML 実践クイズ5分

FROM句のサブクエリ

集計してできた列は、WHERE では使えない

部署ごとの人数を数えて、そのうち 10 人以上の部署だけを出したいとします。素直に書くと、こうなります。

SQL クエリ

SELECT dept, COUNT(*) AS headcount
FROM employees
WHERE headcount >= 10   -- ここで止まる
GROUP BY dept;

column "headcount" does not exist というエラーで落ちます。WHERE は 1 行ずつを見て残すか捨てるかを決める段階で、まだグループにまとまっていません。headcount という列は、この時点ではどこにも存在しないのです。

集計した結果を、テーブルとして置き直す

集計が終わった後の状態で絞りたいなら、集計するクエリを丸括弧で囲んで、FROM に置きます。

SQL クエリ

SELECT dept, headcount
FROM (
  SELECT dept, COUNT(*) AS headcount
  FROM employees
  GROUP BY dept
) AS d
WHERE headcount >= 10
ORDER BY headcount DESC;

外側から見ると、丸括弧の中身は dept と headcount の 2 列を持つ普通のテーブルです。実在するテーブルと同じように WHERE で絞れますし、ORDER BY で並べ替えもできます。この置き方を派生テーブル (derived table) と呼びます。

読み方のコツは、内側から外へ順に見ることです。「まず部署ごとに数える」「できた表から 10 人以上を残す」という 2 段階が、そのまま入れ子の形になっています。

同じ絞り込みは HAVING でも書けます。1 段で終わるなら HAVING のほうが短く、集計した結果をさらに別の計算に使ったり、順位を付けてから絞ったりするなら FROM に置くほうが手順が見えます。

別名を付け忘れると、そこで止まる

FROM に置いたサブクエリには、必ず別名が要ります。

SQL クエリ

-- 落ちる  subquery in FROM must have an alias
SELECT dept FROM (SELECT dept FROM employees GROUP BY dept);

-- 通る
SELECT dept FROM (SELECT dept FROM employees GROUP BY dept) AS d;

外側から「どの表の列か」を指せないと困るので、名前が必須になっています。慣れないうちは付け忘れが必ず起きますが、エラーメッセージがそのまま alias と言ってくれるので、見たらすぐ気付けます。

もう 1 つ、内側で付けた別名 (COUNT(*) AS headcount の headcount) を使えるのは外側だけです。同じ丸括弧の中でその名前を参照しようとしても、先ほどと同じ理由で見つかりません。

テーブル構造

CREATE TABLE products (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(40),
  category VARCHAR(30),
  price INT
);
INSERT INTO products VALUES
  (1, 'シャープペン', '文具', 200),
  (2, 'ノート', '文具', 350),
  (3, '万年筆', '文具', 5000),
  (4, 'マグカップ', '雑貨', 1200),
  (5, 'タンブラー', '雑貨', 2500),
  (6, 'ワイヤレスマウス', '家電', 3200),
  (7, 'キーボード', '家電', 6800),
  (8, 'スピーカー', '家電', 4000);

期待される出力

categoryavg_price
家電4666.6667
文具1850.0000
雑貨1850.0000

ヒント

内側で GROUP BY category して AVG(price) を計算する

サブクエリにエイリアス(例 AS t)を必ずつける

外側の WHERE avg_price >= 1500 でフィルタする

このレッスンに出てくる用語

意味があいまいなまま進んだ語は、ここから読み直せます。

  • ループ繰り返し処理。矢印で戻すか専用記号で示す
  • テーブルDB の表 (Excel のシートみたいなもの)
  • サブクエリSQL文の中に埋め込まれた別のSQL
  • エラーメッセージプログラムが出す失敗の通知
query.sql
学習モード
エディタを読み込んでいます
コードの実行結果
データベースを初期化中...