LinuC レベル1(LPIC-1対応)対策
LinuCとLPICの選び方
名前が似ているせいで混同されます
学習を始めるとすぐ、LinuC と LPIC という2つの名前に出会って混乱します。まず運営元が違うという事実から押さえてください。
| 資格 | 運営 | 位置づけ |
|---|---|---|
| LinuC | LPI-Japan (特定非営利活動法人エルピーアイジャパン) | 日本国内で開発・運営されている Linux 技術者認定 |
| LPIC | LPI (Linux Professional Institute、カナダに本部) | 世界的に展開されている Linux 技術者認定 |
かつて LPI-Japan が LPIC の国内実施を担っていた時期があり、その名残で「同じもの」と誤解されがちです。現在は別の団体が運営する別の資格で、申し込みもそれぞれの公式サイトから別々に行います。片方に合格しても、もう片方の認定が自動的に付くことはありません。
範囲は重なりますが、同一ではありません
どちらもレベル1が 101 と 102 の2試験制で、パッケージ管理・コマンド・ファイルシステム・シェル・ユーザー管理・ネットワークと、扱う主題は大きく重なります。片方の勉強がもう片方でほぼそのまま通用します。
ただし「ほぼ同じ」は正しくても「完全に同じ」は言い過ぎです。出題範囲は各団体がそれぞれ改定していくため、時期によって細部がずれます。仮想化やクラウド、コンテナといった新しい領域をどこまで含めるかは、運営団体ごとの判断です。
細かい差分をこの教材で断定しないのは、書いた瞬間から古くなり始めるからです。受験する試験を決めたら、その公式サイトの最新の出題範囲を自分の目で確認してください。
- LinuC の出題範囲は https://linuc.org/
- LPIC の出題範囲は https://www.lpi.org/
求人票はどちらでも通ります
国内の求人票では、両方とも「Linux の基礎が分かる人」を示す指標として扱われます。「LinuC レベル1 または LPIC-1」と両方書かれていることも多く、採用側が見ているのはレベル1相当の知識があるかどうかです。名前の違いで悩む時間より、中身を身につける時間のほうが価値があります。
応募先が決まっているなら、その募集要項に書かれている名前に合わせるのが最も確実です。決まっていないなら、国内での受験のしやすさや日本語情報の多さで選んで問題ありません。
なお両者とも、認定に有効期限の考え方があります。10年前の認定が今の実力を保証しないという発想です。年数や更新条件は改定されるため、ここでは断定しません。気になる場合は公式サイトの認定ポリシーを確認してください。手を動かし続けていれば知識は更新されますし、必要になった時点で上位試験を受ければ結果として認定も維持されます。
決めきれていなくても始めてよい
本コースが扱うのは、apt と rpm の使い分け、/etc/passwd のフィールド、chmod の8進数、ss の読み方といった、Linux そのものの知識です。運営団体が誰であるかとは関係なく成立します。
範囲の中心部は完全に共通なので、途中でどちらを受けるか決めても手戻りはほぼ起きません。申し込みの直前に公式サイトで最新の出題範囲を照らし合わせ、差分だけ埋めれば十分です。
最後に、選ぶときに引っかかりやすい誤解を3つ挙げておきます。どれも誤りです。
- LinuC と LPIC は同じ団体が運営している
- 片方に合格すれば、もう片方の認定も自動的に付く
- 出題範囲は完全に同じなので、どちらの対策本を読んでも変わらない
復習ミニクイズ
LinuC と LPIC の関係について正しい説明はどれですか。