プログラミング学習のはじめ方
学習の始め方
教材を探し始めた日から一週間、まだ一行も書いていない。よくある止まり方です。比較記事を読み、無料と有料を並べ、口コミを見ているうちに、時間だけが減っていきます。
選び終わってから始めようとすると、始まらない
教材選びが長くなるのは、選択を間違えると最初からやり直しになると思っているからです。実際には、最初に触る言語で覚えることの多くはどれを選んでも共通しています。変数、条件分岐、繰り返し。名前も書き方も似ています。
だから最初の一冊は、比べて決めるものではなく、始めるための足場だと考えて構いません。合わなければ途中で替えても、それまでに書いた行は無駄になりません。
今日のゴールを「一行動かす」に置く
はじめの一歩は、文法の理解ではなく、画面に何か出すことです。
Python
print("Hello, World!")JavaScript
console.log("Hello, World!");どちらも「この文字を表示して」という一行です。Python はコンピュータに入れて動かす形が多く、JavaScript はブラウザだけで動かせます。どちらでも構いません。決められないなら、いま開いているブラウザで動くほうから始めるのが早いです。
ここでもう一つ、始めるまでの障害になりやすいのが、動かす場所の準備です。自分のパソコンに一式を入れる作業は、まだ何も書いていない段階でつまずくと理由が分からず、そのまま終わってしまいます。最初の数日は、ブラウザだけで動かせる環境や、教材の中で実行できる画面を使って構いません。準備は、書きたいものが出てきてからで間に合います。
一行出せたら、次にやることは決まっています。文字を自分の名前に書き換えて、もう一度動かします。
Python
print("Hello, 田中さん")これだけのことですが、「自分が書き換えた結果が画面に出た」という事実は、説明を読んで理解した気になるのとは別のものです。ここから先の学習は、この書き換えを少しずつ大きくしていく作業になります。
読んで分かったコードは、翌日には書けない
教材を読んでいるあいだ、コードはたいてい分かります。書いてある説明が正しいからです。問題は、翌日に何も見ずに同じものを書こうとすると、手が止まることです。
分かることと書けることのあいだには段差があり、埋められるのは自分で書いたときだけです。次の三つを、読んだ直後にやります。
- 教材を閉じて、同じものをもう一度書く
- 一か所わざと壊して、どんな表示が出るか見る
- 出た表示を読んでから、元に戻す
二つ目は特に効きます。エラーは、あとで必ず出会うものです。何が原因か分かっている状態でわざと出しておくと、本当に困ったときの反応が変わります。引用符を片方だけ消す、行の最後の記号を取る。そのくらいで十分です。
一つ目で手が止まったとしても、それは失敗ではありません。読んで分かったつもりだった箇所が、そこだと分かっただけです。教材を開き直して、止まった行だけ見ればよくなります。
進み方の速さは人によって大きく違いますし、一日に取れる時間でも変わります。だから「何週間で終える」を目標にすると、比べて落ち込む材料が増えるだけです。目標にするなら、動かしたものの数のほうが数えやすく、あとから見返しても残ります。
復習ミニクイズ
プログラミング学習を挫折せずに進めるための、最も効果的な「学習の姿勢」はどれでしょうか?