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    Java中級:例外処理とファイル入出力
    try-catch で例外をつかむ

    Java中級:例外処理とファイル入出力

    例外処理とファイル入出力を学び、失敗に対応しながらデータを読み書きするプログラムを作れるようにします。

    1
    例外処理
    01. try-catch で例外をつかむ5分
    02. 複数の catch ブロック5分
    03. throws と例外の伝播5分
    04. 独自の例外を作る5分
    05. try-with-resources5分
    06. finally ブロック5分
    07. 例外処理 まとめクイズ5分
    2
    ファイル I/O
    01. Files でファイルに書き込む5分
    02. ファイルを行単位で読む5分
    03. Path でファイルパスを扱う5分
    04. BufferedReader と Stream API5分
    05. ファイルの存在確認と削除5分
    06. ファイル I/O まとめクイズ5分

    try-catch で例外をつかむ

    try と except のルート

    1 件おかしいだけで、残りの 999 件が処理されない

    3 桁の英字とハイフンで始まる伝票コードを、まとめて処理するプログラムを書いたとします。ところが 1 件だけ形式の違うデータが混じっていて、そこで止まってしまいました。

    Java

    String[] codes = {"AB-123", "XY-999", "ZZ", "CD-456"};
    for (String code : codes) {
        System.out.println(code.substring(3));
    }

    3 件目の "ZZ" は 3 文字目がないので、substring(3) が StringIndexOutOfBoundsException を投げます。この瞬間にプログラムは止まり、4 件目の "CD-456" は永久に処理されません。おかしいのは 1 件なのに、正しい 3 件まで巻き添えになるわけです。

    Java は、こういう「想定外の事態」を例外という名前のオブジェクトで表します。何も対処しないと、例外が起きたところで処理が打ち切られ、そのまま外に飛び出していきます。

    try に入れて、catch で受け止める

    飛び出していく例外を途中で受け止めるのが try-catch です。try に「失敗するかもしれない処理」、catch に「失敗したときの後始末」を書きます。

    Java

    for (String code : codes) {
        try {
            System.out.println(code.substring(3));
        } catch (StringIndexOutOfBoundsException e) {
            System.out.println(code + " は形式が違うので飛ばします");
        }
    }

    これで 4 件すべてが最後まで処理されます。"ZZ" のところでは catch に飛び、メッセージを出したあと、次の周回に進みます。落ちずに続けられるようになったわけです。

    catch (StringIndexOutOfBoundsException e) は「この型の例外を e という名前で受け取る」という意味です。e.getMessage() で原因の文字列、e.printStackTrace() で発生箇所の一覧が取り出せます。

    例外の型は上下関係で並んでいます。頂点が Throwable、その下が Error と Exception の 2 本、さらに Exception の下に RuntimeException があります。Error は JVM 自体の異常なのでアプリ側では捕まえません。ふだん相手にするのは RuntimeException から下です。

    catch の中に何を書くか

    catch に入ったあと何をするかは設計の判断です。よく使うのは次の 2 つです。

    • ログに残す。e.printStackTrace() や業務ログへの出力で、あとから原因を追えるようにする
    • 代わりの値で続ける。失敗したら決められた既定値を使い、処理全体は止めない

    上の例は 2 つ目に近い形です。読み取れなかった 1 件を飛ばして、残りを最後まで走らせています。

    catch の型はできるだけ狭く指定してください。catch (Exception e) と書くと確かに何でも捕まりますが、本当は直すべき別のバグまで一緒に握り込んでしまいます。

    よくある間違い

    いちばん危険なのは、catch ブロックを空にする書き方です。

    Java

    try {
        riskyWork();
    } catch (Exception e) {
        // 何もしない
    }

    これを書くと例外が完全に消えます。画面にもログにも何も出ないまま、データだけが少しずつ壊れていきます。半年後に気づいたときには、原因を追う手がかりが 1 つも残っていません。何もすることがないときでも、最低限ログには残してください。

    要件

    1. try ブロックの中で Integer.parseInt(s) を呼び、その戻り値を return すること
    2. catch (NumberFormatException e) で例外を捕まえ、catch ブロックの中で 0 を返すこと
    3. catch (Exception e) のような広すぎる型ではなく、NumberFormatException をピンポイントで指定すること

    ヒント

    `try { return Integer.parseInt(s); } catch (NumberFormatException e) { return 0; }` の形が基本パターンです

    `Integer.parseInt` は変換できないときに `NumberFormatException` を投げます。空文字 `""` や `"abc"` `"3.14"` は全部この例外になります

    `try` ブロック内で `return` が成功すれば `catch` には飛びません。失敗したときだけ `catch` の `return 0;` が実行されます

    生田 陸人
    監修生田 陸人
    ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア監修者プロフィールを見る →
    編集 ゆめさく編集部·公開 2026/05/19·更新 2026/08/26

    関連レッスン

    • 複数の catch ブロック

      Java の `try-catch` で複数の例外を別々に処理する書き方と、multi-catch 構文・`finally` の役割を、文字列割り算メソッドを通して学ぼう。

    • throws と例外の伝播

      `throws` キーワードと検査例外の伝播を学び、`Integer.parseInt` の失敗を `try-catch` で受け止めて 0 を返す `safeParse` メソッドを実装してみよう。

    • 独自の例外を作る

      Java の例外クラスを継承して独自の `InsufficientFundsException` を作り、銀行口座の出金処理で `throw` / `catch` する流れを学んでみよう。

    • try-with-resources

      AutoCloseable なリソースを安全に扱う try-with-resources 構文を学び、リソースの自動クローズを体験しよう。

    このレッスンに出てくる用語

    意味があいまいなまま進んだ語は、ここから読み直せます。

    • try-except例外を捕まえて処理を続ける構文
    • 処理計算や代入を表す長方形
    • オブジェクトキーと値のペアで構造を作るデータ
    • 設計何をどう作るかを決める前工程
    • 判断YES/NO 分岐を表す菱形
    • ロック「他の人触らないでね」と DB に予約する
    • 戻り値呼び出し元への返答を表す点線矢印
    main.java
    エディタを読み込んでいます

    メモ

    try-catch で例外をつかむ

    ⌘S で保存