2019年3月18日、三菱電機の中国拠点のネットワークにあるウイルス対策管理サーバーが、外部から未公開の脆弱性を突いたゼロデイ攻撃を受けた。攻撃者はパターンファイルの更新機能を悪用し、同拠点の端末に侵入を広げた。感染した端末ではファイルレスマルウエアがPowerShellを使って遠隔操作され、中国拠点の他の端末にも感染が広がった。2019年4月3日には、攻撃者が中国拠点の端末を足がかりに、同じ手口で日本国内のウイルス対策管理サーバーを攻撃し、国内の複数拠点の端末やサーバーにも侵入を広げた。
2019年6月28日、国内拠点の端末でウイルス対策ソフトの挙動検知機能が不審な挙動を検知し、三菱電機は調査を始めた。監視や検知をすり抜ける高度な手法であったうえ、一部の端末では操作記録のログが攻撃者によって消去されており、全容の解明には時間がかかった。7月17日までに不正な通信先をすべて特定して遮断し、8月からはフォレンジック調査を進めた。
2020年1月20日、三菱電機は採用応募者や従業員、関係会社退職者など個人情報と企業機密が外部に流出した可能性があると公表した。さらに2月7日の調査で、防衛省が指定した「注意情報」も流出した可能性があることが判明し、防衛省へ報告したうえで2月10日に公表した。