2014年、Starwood Hotels & Resorts Worldwide IncのITシステムの装置にウェブシェルが設置され侵入された。侵入経路は分かっていない。侵入者はRAT(遠隔操作型マルウェア)とMimikatzで認証情報を集め、予約データベースの複数のテーブルをdmpファイルに書き出した。2016年にMarriottがStarwoodを買収したが、侵入は見つからないまま引き継がれた。
2018年5月のGDPR施行後も気づかれず、同年9月7日に「Guest_Master_profile」テーブルへの件数照会がIBM Guardiumの警報を引き起こした。9月8日、Starwoodの予約基盤を管理するAccentureからMarriottのIT部門に連絡があり、調査を始めた。9月12日に7万台の端末へ監視ツールを配備し、9月15〜16日には7月分の委託先従業員の認証情報が不正利用された形跡を確認、9月17日にRATを特定して指令サーバとの通信を遮断した。10月には過去のMimikatzの使用や、2016年末に別途仕込まれたカード情報収集用マルウェアの痕跡も見つかり、10月29日にFBIへ連絡した。
11月13日に見つけた暗号化済みの削除ファイルを11月19日に復号し、宿泊客のプロフィールとパスポート番号のテーブルが盗まれていたと判明した。11月22日に英国の情報コミッショナー事務局(ICO)へ通知し、11月30日に公表して専用サイトと問い合わせ窓口を設け、メール通知を始めた。Marriottの見積りでは約3億3900万件の宿泊客記録が影響を受け、うちEEA分は約3010万件、英国分は約700万件だった。