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RAG入門:AIに知識を与える技術
ベクトル検索とは?意味の近さで情報を探し出す技術

RAG入門:AIに知識を与える技術

Embedding、ベクトル検索、チャンク分割、再ランキングなど、生成 AI に自社データや最新情報を読み込ませる RAG (Retrieval-Augmented Generation) の仕組みを、図解とハンズオンで学べる無料コースです。生成 AI の基礎を理解しているエンジニアや、AI プロダクト企画担当を対象としています。約 5 時間 (1 日 30 分 × 10 日) で 18 レッスンを修了でき、修了後は社内ドキュメント検索や FAQ ボットなど RAG アプリの設計を自分で進められるようになります。

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第1章:RAGの基本概念と全体像
0. RAGとは?LLMに外部知識を与える検索拡張生成の仕組み5分
1. LLMのハルシネーション問題とRAGによる解決策5分
2. RAGの全体像:Indexing, Retrieval, Generationの3ステップ5分
3. RAGのユースケース:チャットボット、社内検索、文書要約5分
4. 第1章まとめクイズ5分
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第2章:RAGのコア技術 - ベクトル検索の仕組み
0. チャンキングとは?テキストを効果的に分割する方法5分
1. 埋め込み(Embedding)とは?テキストをベクトル化する仕組み5分
2. ベクトル検索とは?意味の近さで情報を探し出す技術5分
3. 代表的なベクトルデータベース:Pinecone, ChromaDB, Weaviateなど5分
4. 第2章まとめクイズ5分
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第3章:RAGの精度を高める実践テクニック
0. RAG精度改善(1):チャンキング戦略の見直し5分
1. RAG精度改善(2):高度な検索手法(HyDE, Reranking)5分
2. RAG精度改善(3):プロンプトエンジニアリングの勘所5分
3. 第3章まとめクイズ5分
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第4章:RAGの実装と運用
0. ハンズオン:LangChainで基本的なRAGを実装する5分
1. RAGを業務利用する際の注意点:セキュリティ、コスト、精度管理5分
2. RAGの評価と継続的な改善サイクル5分
3. 第4章まとめクイズ5分

RAG入門:AIに知識を与える技術

01RAGとは?LLMに外部知識を与える検索拡張生成の仕組み
02LLMのハルシネーション問題とRAGによる解決策
03RAGの全体像:Indexing, Retrieval, Generationの3ステップ
04RAGのユースケース:チャットボット、社内検索、文書要約
05第1章まとめクイズ
06チャンキングとは?テキストを効果的に分割する方法
07埋め込み(Embedding)とは?テキストをベクトル化する仕組み
08ベクトル検索とは?意味の近さで情報を探し出す技術
09代表的なベクトルデータベース:Pinecone, ChromaDB, Weaviateなど
10第2章まとめクイズ
11RAG精度改善(1):チャンキング戦略の見直し
12RAG精度改善(2):高度な検索手法(HyDE, Reranking)
13RAG精度改善(3):プロンプトエンジニアリングの勘所
14第3章まとめクイズ
15ハンズオン:LangChainで基本的なRAGを実装する
16RAGを業務利用する際の注意点:セキュリティ、コスト、精度管理
17RAGの評価と継続的な改善サイクル
18第4章まとめクイズ

RAG入門:AIに知識を与える技術

ベクトル検索とは?意味の近さで情報を探し出す技術

100 万件のチャンクと、1 件ずつ比べていられない

ここから Retrieval の話です。質問をベクトルに変えるところまでは前回のとおりで、残るのは、そのベクトルに近いチャンクをデータベースから取り出す作業です。

原理としては、質問のベクトルと全チャンクのベクトルを 1 つずつ比べ、近い順に並べるだけです。ところがチャンクが 100 万件あれば、比較も 100 万回になります。1 件あたりの計算は千次元以上の掛け算ですから、質問のたびにこれをやっていては回答が返るまでに何秒もかかります。

そこでベクトルデータベースは、近似最近傍探索(ANN)という方法を使います。事前にベクトルをグループ分けしておき、質問が来たら見込みのあるグループだけを調べます。全件は見ないので速い。その代わり、本当の 1 位を取りこぼすことがまれにあります。

この「近似」という言葉に不安を覚えるかもしれませんが、RAG では上位数件をまとめて渡すので、1 位が 2 位になったところで結果は変わりません。速度と引き換えに厳密さを少し手放す取引は、ここでは十分に割に合います。

取ってくるのは、上位の数件だけ

検索が返すのは「近い順に k 件」です。この k をいくつにするかは、後で必ず調整することになる数字で、まずは 3 から 5 件あたりから始めます。

多く取れば、正解が含まれる確率は上がります。同時に、関係の薄いチャンクも一緒に渡ることになり、LLM がそちらに引きずられます。プロンプトが長くなる分、料金も上がります。少なく取れば逆で、余計なものは減りますが、正解ごと落ちる危険が増えます。

もう 1 つ、頭に入れておきたいことがあります。検索が返すのは「意味が近いもの」であって「正しいもの」ではありません。近さは計算できますが、書かれている内容が事実かどうかは誰も見ていません。古い規程も、間違ったメモも、質問に近ければ同じように上位に来ます。

意味で探すやり方は、型番と人名に弱い

ベクトル検索は言い換えに強い代わりに、はっきりした苦手があります。

キーワード検索ベクトル検索
探し方文字列が一致するか意味が近いか
得意型番、人名、専門用語言い換え、あいまいな質問
苦手表記のゆれ珍しい固有名詞の一致

「AX-2200R の設定方法」と聞かれたとき、ベクトル検索は「AX-2200R」と「AX-2100R」の区別がつきません。どちらも似た形の型番として、近い位置に置かれてしまうからです。人名や社内の略称、プロジェクトのコードネームでも同じことが起きます。学習の中でほとんど出てこない文字列は、意味の空間で置き場所が定まらないのです。

実務での答えは、どちらか一方を選ぶことではありません。キーワード検索とベクトル検索を両方走らせ、それぞれの結果を混ぜて上位を決めるハイブリッド検索が使われます。型番はキーワード側が確実に拾い、言い換えはベクトル側が拾う。互いの苦手を埋め合う構成です。

自社の資料に型番や固有名詞が多いなら、最初からハイブリッドを前提に設計しておくほうが、後から取りこぼしを 1 件ずつ追いかけるより早く済みます。

このレッスンに出てくる用語

意味があいまいなまま進んだ語は、ここから読み直せます。

  • チャンク長文を分割した小さな塊
  • データベースデータを構造化して保存する仕組み
  • ループ繰り返し処理。矢印で戻すか専用記号で示す
  • RAG検索結果を渡して LLM に答えさせる手法
  • LLM大規模言語モデル。次の単語を確率で予測する
  • プロンプトAIに送る指示文。出力品質を決める入力
  • 設計何をどう作るかを決める前工程
生田 陸人
監修生田 陸人
ゆめさくエンジニア / 現役ソフトウェアエンジニア監修者プロフィールを見る →
編集 ゆめさく編集部·公開 2025/12/23·更新 2026/08/26

関連レッスン

  • 代表的なベクトルデータベース:Pinecone, ChromaDB, Weaviateなど

    RAG(検索拡張生成)に不可欠なベクトルデータベースを徹底解説。Pinecone、ChromaDB、Weaviateの3大データベースを比較し、プロジェクトに最適な選び方やメリット・デメリットを学べる実践的な内容です。

  • 第2章まとめクイズ

    チャンク分割、エンベディング、ベクトル検索、ベクトル DB の仕組みについて理解度をチェックするまとめクイズです。

  • RAG精度改善(1):チャンキング戦略の見直し

    RAGの回答精度を左右する「チャンキング戦略」を徹底解説。固定長分割や再帰的分割の違い、文脈を維持するためのオーバーラップ設定、データの性質に応じた適切なチャンクサイズの選び方など、実践的なテクニックを学べます。

  • ハンズオン:LangChainで基本的なRAGを実装する

    LangChainを使ってPythonで基本的なRAGを実装する方法を、5つのステップで解説します。テキスト分割やベクトルデータベースの活用など、具体的なコード例を交えて学べる実践的な内容です。

分からないところは Tap (AI先生) に質問できます

24 時間いつでも、あなたのレベルに合わせて日本語で答えます。

復習ミニクイズ

会社の社内マニュアルをRAGで検索するシステムを開発しています。「紙詰まりの直し方は?」というユーザーの問いに対し、従来のキーワード検索では「プリンターのトラブル解決ガイド」という文書を見つけられませんでしたが、ベクトル検索では見つけることができました。なぜベクトル検索では見つけられたのでしょうか?