useReducer

起きたことを渡す

前のレッスンでは、押したその場で「次の状態」を計算していました。useReducer はここを2つに分けます。部品は起きたことだけを伝え、次の状態を決める仕事は1つの関数にまとめます。

その関数を reducer と呼びます。形は決まっています。

function qtyReducer(qty: number, action: QtyAction): number { // いまの状態と、起きたこと。返すのは次の状態 }

第1引数がいまの状態、第2引数が起きたこと、戻り値が次の状態です。それ以外のことはしません。通信もしないし、画面も触りません。同じものを渡せば必ず同じものが返る、ただの計算です。

switch で遷移を並べる

fleama のカートに入っているスニーカーの数量を、この形で書いてみます。

type QtyAction = "increase" | "decrease" | "reset"; function qtyReducer(qty: number, action: QtyAction): number { switch (action) { case "increase": return qty + 1; case "decrease": return qty > 1 ? qty - 1 : 1; case "reset": return 1; default: return qty; } }

数量の決まりが1か所に並びました。1未満に減らさない、という規則もここにしかありません。あとから「上限は10まで」を足すときも、直すのはこの関数だけです。

useReducer で繋ぐ

部品側はこう書きます。

const [qty, dispatch] = useReducer(qtyReducer, 1);

第1引数が reducer、第2引数が初期値です。返ってくるのは、いまの状態と dispatch の組です。useState[qty, setQty] とよく似た形をしています。

押したときは、次の値ではなく起きたことを送ります。

<button onClick={() => dispatch("increase")}>+1</button>

dispatch("increase") を読んだ人は「数量を1つ増やす合図を送った」とだけ分かります。いくつになるのかは reducer を見に行けば必ず書いてある。この分担が useReducer の値打ちです。

演習

カートの数量を reducer で動かします。

ヒント

App.tsx
App.tsx
プレビュー

できているか

  • 最初の数量が1になっている
  • +1 で数量が2、小計が 9600 円になる
  • もう一度 +1 で数量が3、小計が 14400 円になる
  • -1 で数量が2に戻る
  • 1つに戻すで数量が1に戻り、そこから -1 を押しても1のまま