コメント
3 か月後の自分が、この 100 が何なのか分からない
コードに書かれた数字は、それが何を意味するのかまでは教えてくれません。+ 100 と書いてあっても、送料なのか手数料なのか、書いた本人しか知りません。そして書いた本人も 3 か月後には忘れています。
そこで、動作に関係しないメモをコードに残せます。これを コメント と呼びます。Python では # から行末までがコメントになり、実行時には完全に無視されます。
Python
# 消費税は 2019 年から 10 パーセント
print(1000 * 1.1)1 行目は実行されません。画面に出るのは計算結果だけです。# の行を 10 行に増やしても、実行時間も結果もまったく同じです。
# は行の先頭に置いても、コードのうしろに置いても構いません。うしろに書くときは、コードとの間に半角スペースを 2 つ空けるのが Python の慣習です。
Python
print(1000 + 200) # 昼食と飲みもの# より前の部分は普通に実行されます。ただし式の途中に書くと右辺が消えて SyntaxError になるので、コメントで無効化するときは行ごとに行います。
読めば分かることを書かない
初心者がやりがちなのは、コードを日本語に翻訳しただけのコメントです。
Python
# 1000 と 200 を足す
print(1000 + 200)これは読めば分かることなので、書いても情報が増えません。コメントに書く価値があるのは なぜそうしたか です。その数字がどこから来たのか、なぜその値でなければいけないのか。コードには書けない事情こそコメントの出番です。
コメントは Python に向けた言葉ではなく、あとで読む人間に向けた言葉です。その「あとで読む人間」は、たいてい 3 か月後の自分です。
なお全角の # はコメントになりません。見た目は似ていますが SyntaxError です。クオートの中に書いた # も、ただの文字でコメントにはなりません。
やってみよう
関数 calc_with_memo を実装してください。引数は price1 と price2 の 2 つで、この 2 つの合計に送料 100 円を足した金額を数値で返します。
calc_with_memo(120, 80) なら 300、calc_with_memo(0, 0) なら送料だけ残って 100 です。
あわせて、100 が送料であることを # のコメントで書き残してください。コメントは採点されません。書いても結果が 1 ミリも変わらないことを自分の目で確かめるのが、この回の狙いです。
要件
- 関数名は calc_with_memo で、引数は price1 と price2 の2つ
- price1 と price2 の合計に送料 100 を足した数値を return する
- 100 が送料であることを # のコメントで書き残す
- コメントを書いても計算結果が変わらないことを確かめる
入出力例
calc_with_memo(120, 80) → 300
calc_with_memo(1200, 800) → 2100
calc_with_memo(0, 0) → 100
calc_with_memo(250, 0) → 350
calc_with_memo(9800, 15000) → 24900