mapのreturn忘れ
このレッスンで分かること
- この記事では「mapのreturn忘れ」を デバッグ基礎 の現場で使える形で整理します
- map の return 忘れ をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる
- 問題のパターン をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる
- エラーにはならないが結果が間違う をおさえれば、現場で迷ったときに立ち戻れる
mapのreturn忘れ とは
配列の map メソッドで return を忘れると undefined の配列になります。本レッスンでは、mapのreturn忘れ の基本から実際の使いどころまでを整理し、現場で迷わず使える形に落とし込みます。
map の return 忘れ
array.map() は各要素を変換した新しい配列を返します。
コールバック関数 で return を忘れると、すべて undefined になります。
{ }で囲んだコールバックは 明示的なreturnが必須。式だけ書いても捨てられます。n => n * 2のように{ }を書かない形なら式の値が自動で返るので、短い変換ならこちらが安全です。
問題のパターン
JavaScript
// NG: return がない
const doubled = numbers.map(n => {
n * 2; // これは return されない!
});
// 結果: [undefined, undefined, ...]
// OK: return あり
const doubled = numbers.map(n => {
return n * 2;
});
// OK: アロー関数の省略形
const doubled = numbers.map(n => n * 2);エラーにはならないが結果が間違う
これは「論理エラー」の一種で、実行時エラーにはなりません。
デバッグが難しいので、console.log で途中結果を確認しましょう。
例外が出ないバグは「気付くまでが長い」のが厄介。
mapの戻り値をconsole.logして、要素がundefinedだらけになっていないか早めにチェックする習慣をつけると、コードレビュー前に発見できます。
現場でよくある具体例
- 現場ケース 1 — 「本番だけ落ちる」謎エラーが、環境変数の
NODE_ENV違いで設定ファイルを切り替えていなかったことが原因。二分探索でコミットを絞り 30 分で解決 - 現場ケース 2 — フロントの無限ローディングは、
useEffect依存配列に毎レンダー新しい関数を渡していた。React DevToolsのレンダー回数で気づけた - 現場ケース 3 — DB の遅いクエリは
EXPLAINでフルスキャン発覚。複合インデックス追加で 300 倍速く。「測ってから直す」の典型例
次にとるべきアクション
- 直近 1 週間で詰まったエラーを 1 つ思い出す — そのエラーに「mapのreturn忘れ」で学んだアプローチを適用してみる
- デバッグメモのテンプレを自分用に作る — 現象・再現手順・仮説・検証結果の 4 項目を
markdownで固定化する console.logだけで解いていた問題に DevTools のブレークポイントを使う — ステップ実行を 1 回でも体験する
次のレッスン
次は await 忘れ で、配列の map メソッドで return を忘れると undefined の配列になります を学びます。
事前確認 — 進む前に次の 3 つができることを確認しましょう。
- mapのreturn忘れ の要点を自分の言葉で説明できる
- このレッスンの最小コード (または操作手順) を見ずに書ける
- 練習問題やクイズで間違えた箇所を読み直して理解した
理解度チェック (30 秒)
Q. mapのreturn忘れ とは何か、1 文で説明してください。
A. 本文の「このレッスンで分かること」または冒頭の説明文を見直し、自分の言葉で要約できれば OK。詰まったら本レッスンの最初の H2 セクションを読み返してみましょう。
関連レッスン
参考にした出典
- MDN Web Docs「Debugging JavaScript」 — ブラウザ DevTools を使ったデバッグ手順(出典: Mozilla, https://developer.mozilla.org/ja/docs/Tools/Debugger)
- Google Chrome DevTools 公式ドキュメント — ブレークポイント・パフォーマンスタブ等の正式仕様(出典: Google, https://developer.chrome.com/docs/devtools/)
- IEEE Software「Why Programs Fail」 — 不具合発見と修正プロセスに関する古典研究(出典: Andreas Zeller, Morgan Kaufmann, 2009, https://ieeexplore.ieee.org/)
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入出力例
test-cases.txt
出力: "[2,4,6,8,10]
["Number: 1","Number: 2","Number: 3","Number: 4","Number: 5"]"